21本目 「無意味な学問がある」、その考え方が弱小国家を作り出す。
「無意味な学問がある」、その考えが弱小国家をつくりだす!?
著者:浦島 やい
Nコード:N1809HS
形式:連載作品 ※完結済み(全2部分)
現在評価:100pt以上
作品種別:提言系
【あらすじ(著者による)】
第1話 「○○(教科)は意味がない!」に便乗して、無意味論について考察します。
第2話 価値が無いなら、創るんだよ!? 無意味論が引き起こしてきた、日本の課題について書いていきます。
残酷 無知 学習 教科不要論 無意味 役に立つとは(※キーワード)
【筆者(鶴舞)によるコメント】
筆者(鶴舞)は以前、『「学校の授業に歴史はいらない!」「古典を消せ!」だと!?俺にも言わせろ!「英語をなくせ!!」』っていうエッセイを投稿したことがあります。
定期的に古典不要論、歴史不要論等が投稿されるのを憂いて書いたもので、端的に言うと、「素人の浅知恵で『教科が不要』だなんて言うな!」という内容になっております。
その際、後書きに、
『ここまで読んでくださりありがとうございます。感想欄は開けてありますが、200字を超える長文の反論を書かれるのでしたら、ぜひ反論エッセイを投稿してください!(※擁護エッセイでも可w)絶対そっちの方が盛り上がりますから!!
エッセイの感想欄に何か意見を書いたって、私を含め、数人しか読みません。あなたの素晴らしい考えを、ぜひ多くの人に知ってもらおうではありませんか。
反論エッセイお待ちしています!』
って書いて、エッセイの投稿を煽ったんです。
そうしたら、いろんな世代いろんな立場の人から、さまざまな視点のエッセイが投稿されて、書いた私自身が大変勉強になりました。
『「無意味な学問がある」、その考え方が弱小国家を作り出す。』は、その時投稿されたエッセイの1つです。
私はこれを読んでこう思いました
「これ読んどきゃ俺のエッセイ要らないじゃん!!」
著者の『浦島やい』氏は、紆余曲折を経て研究者になった方です。そんな方が、自らの経験を交えて、学ぶことの意義を実に的確に論じていらっしゃる。
これを読んで、私は自分が書いたものが恥ずかしくなりました。本作はそれほどの出来映えです。
ところが、こんなに説得力のある作品なのに、思ったほど評価が付いてない!
私が思うに、これは、タイトルの『弱小国家』の部分に忌避感を持った人が多かったんじゃないかと。
『弱小国家』の対義語として『富国強兵』あたりがイメージされた。その結果、作品のポテンシャルに見合った人が訪れなかった。そんな気がします。
ちなみに、ここで言われる『弱小国家』は、軍事・防衛面の話ではありません。
だって、書いていらっしゃる方は研究者です。
※このヒントで、どんな内容だか予想が付いた方もいるかもしれません。
軍国主義とか戦争とか懸念なさった方。そっち方向には行きませんので、安心してお読みいただけますよ!
学校で、受験に必要のない教科や、興味のない教科を学ぶのは意味がないと考えている人。
将来役に立たないと思われる教科を学ぶことに意味を感じない人。
「『役に立たないから学ばない』なんて、甘えたことを抜かすな!」と思う人。などなど。
学習に関して何らかの意見を持っている人は、必ず一度は目を通した方がいい。そんなお話です。
本作は、『学ぶことに関するエッセイ全てのトリを務める作品』と言っても過言ではない。と、私は思っています。
学校教育に疑問を持つ学生さんへ、これまでの経験から物申したい大人へ、このエッセイには、そんな様々な人への答えが詰まっています。




