19本目 否定してはいけない
否定してはいけない
著者:野鶴善明
Nコード:N6880J
形式:短編
現在評価:500pt以上
作品種別:提言系、体験系
【あらすじ(著者による)】
出会った人から大切なことを教えてもらいました。それは、「相手の考えを否定してはいけない」、「いいところを伸ばそう」ということです。簡単にできることではありませんが、それができるようになれば、いろんなことがずいぶんよくなるような気がします。
否定しない 相手を認める いいところを伸ばす 実話系 仕事から学んだこと 社会問題 現代 OL/サラリーマン エッセイ 肯定と否定 ストイック(※キーワード)
【筆者(鶴舞)によるコメント】
著者の『野鶴善明』氏は、最近『詩』ジャンルの作品を多く発表されておりますので、そちらでおなじみという方も多いのではないでしょうか?
でも、実はこの方、初期のエッセイジャンルを支えた功労者の1人なんです。
試しに、100PT以上獲得したエッセイを古い方から更新順に並べてみてください。
最初のページの20作品のうち、なんと9作品が『野鶴』氏の作品です。
なお『野鶴』氏の作品は、通訳として在住していた中国での体験を書いたものが多いのですが、今回紹介する『否定してはいけない』も、その1つです。
ただ、この作品、他の作品とはちょっと毛色が異なっております。
『野鶴』氏の中国エッセイシリーズ(s0361a)は、中国での特殊体験を認めたものなんですが、この『否定してはいけない』は、いわゆる特殊体験ではありません。
「相手の考えを否定してはいけない」、「いいところを伸ばそう」という、いつでも、どこでも、誰しもが使える、普遍的なことについて書かれています。
これだけ読んで「ビジネス書なんかによくある、テンプレチックな話か?」と、考える方もいらっしゃると思います。
確かに、私の要約だけですと、そう見えても仕方がありません。しかし、経験に基づいた話は説得力が違います。読めばきっと、納得していただけるはずです。
そして、色々出てくる「否定してはいけない」もの。最終的に何を「否定してはいけない」にたどり着くのか。ぜひともご自身の目で、確認なさってください。
流石に10年以上前に書かれた作品ですので、時事的な部分では変化した部分もあります。しかし、根本部分の価値は全く古びていません。逆にコロナ禍の中、逼塞し、鬱屈している現在だからこそ、より読まれるべき作品だと思います。