146本目 多分、最後のお祭りだった
多分、最後のお祭りだった
著者:xoo
Nコード:N7787IU
形式:短編
現在評価:100pt未満
作品種別:体験系
【あらすじ(著者による)】
小学一年生になった私は、バスで一区間先の小学校に入学した。小学校の隣には神社と店と、たぶん寺もあったはずだ。
エッセイ 個人ブログ 小学校 廃校 神社 開拓地(※キーワード)
【筆者(鶴舞)によるコメント】
筆者の『xoo』氏の出身地は北海道の農村です。道を挟んで10軒ほど家屋が並んだ集落が、『xoo』氏の幼少期の“世界”でした。幼稚園に入り、小学校に進学する中で、バスを使ったり自転車を使ったりするようになり、『xoo』氏の“世界”は広がっていきます。
その“世界”の広がる過程で出会った、とある行事がありました。わけもわからずに参加し、わけもわからずに終わったその行事。成長して思い返してみれば、色々と気付くことがあるのでした。
内容をまとめるとすれば、このような感じでしょうか?
本エッセイには、特に山場があるわけではありません。強いて言うならば『著者の幼少期の体験を、時系列に則って淡々と描いているだけ』です。
しかし、読後にもたらされたのは、何とも言えない情感でした。
この淡々とした描写があってこそ、一貫して流れるしみじみとした風情が生まれ、本作を唯一無二の作品としているのではないでしょうか。
ある程度年齢を経た人にこそ読んでいただきたい。そんな作品です。
次話は、衝撃的なタイトルのエッセイを御紹介。タイトルを見れば思わず反発したくなるところですが、読んでみたら実は……。という作品です。




