141本目 リゾートホテルと女子高生
リゾートホテルと女子高生
著者:たみすけ
Nコード:N1261HZ
形式:短編
現在評価:100pt未満
作品種別:体験系、日常系
【あらすじ(著者による)】
ある夏の日、ホテルの社員食堂でぼくは救われた。
日常 私小説(※キーワード)
【筆者(鶴舞)によるコメント】
本作は、とても「勿体ない!」と感じる作品です。
まず、タイトルで損をしてます。だって、タイトルを見ただけじゃ、作品の本質的な部分が一切も伝わらないじゃないですか。それから、キーワード。これだけじゃ「何も書いていないに等しい」としか言いようがありません。
唯一、あらすじではテーマの片鱗に触れています。が、それにしたって、私が何度も本文に目を通しているから分かることです。これだけ見て「興味が湧いた! 読もう!!」と思う方が、一体何人いらっしゃったか……。
と、最初からディスってしまいました。しかし、それらの欠点は、多くの方が本作を発見するのを妨げている要因でしかありません。当然のことながら、それをもって内容の素晴らしさが損なわれるわけではありませんし、紹介するだけの価値が本作にはあると私は考えています。
実は本作、当初、第1期の『96本目』で紹介する予定で準備を進めていた作品だったりします。急遽、某連載作品が挿入されたため、選外になってしまいましたが、110本目まで連載があったら、確実に入れていた。そんな作品です。
第2期を開始するにあたって、読み返したのですが、作品から滲み出すメッセージは、決して色あせていませんでした。
さて、前置きが長くなりました。
本作は、著者の『たみすけ』氏が、大学時代、某リゾートホテルで2週間インターンシップを行った時の体験を基に書かれています。
夏休みのお盆を含む2週間は、ホテルにとって、かき入れ時。『たみすけ』氏は無給のインターン学生であるにも関わらず、社員同様の働きを求められます。疲弊した『たみすけ』氏が束の間の休息中に社員食堂で出会ったのが、タイトルにある『女子高生』でした。
先に断っておきます。本作には『ラッキー○○』も『色恋沙汰』も一切出てきません(※それを期待して読んだ人は恥ずかしい思いをするかもしれません)。
恋愛はないけれど、それを超越したものがそこには存在しています。ネタバレになりかねませんので、詳しい内容には触れませんが、読めば必ず何か温かいものが心に染み入ってくるはずです。
是非、皆さんもその温かさ、味わってみてください。
次話は、言われてみれば当然のことなんですが、意外とできていない人が多い、『なろう』内でのある行動に対する提言を御紹介。




