137本目 重く受け止める人がたった1人増えるよりも、軽く取り組む人が100人増えた方が効果的
重く受け止める人がたった1人増えるよりも、軽く取り組む人が100人増えた方が効果的
著者:紀伊章
Nコード:N2549JD
形式:短編
現在評価:500pt以上
作品種別:提言系、体験系
※閲覧注意! 児童虐待に関するかなりリアルな描写があります。
【あらすじ(著者による)】
「小説家になろう」では、ドアマットヒロインものや追放ものがランキングの常連です。導入部の苦難は、現実世界なら通報されてもおかしくない状況である事も少なくありません。しかし、主人公の苦しみを読んで、「私達の世界に実際に起きている児童虐待の問題に取り組もう」と思う人など、存在するでしょうか。「気楽な気持ちでいいから、児童虐待問題に少しでも興味や関心を持ってもらいたい」そう思って、私はこの作品を投稿しました。
「我が子を愛さない親は存在しない」という呪詛(https://ncode.syosetu.com/n4834jc/)の作中エッセーです。
残酷な描写あり 児童虐待 虐待サバイバー(※キーワード)
【筆者(鶴舞)によるコメント】
まず、本作は児童虐待に関するエッセイとなっています。それを認識した上でお読みください。
読んで大丈夫なんですね。では。
本作は『短編』の区分には入っていますが、23,937文字に及ぶ、かなり長いエッセイになります。長いのには色々と理由があるのですが、理由の一つに、最初の方に幼児の虐待死に関する『小説』が掲載されていることが挙げられます。なお、間違いなくこの部分は『小説』なのですが、普通の『小説』ではなく実際の事件をモチーフに書かれているのも特徴です。
ここまで読んで『悲しい話なんだな』と思った方。甘いです。いや、確かに悲しい話なのは間違いないのですが、それで収めては絶対にマズい内容が続々と出てくるのです。
虐待されている人の人数から予測した、人生で出会うことになる被虐待者の数。
著者の幼少期の実体験。
被虐待者に絶対に掛けてはいけない言葉とその理由。
被虐待者の特徴。etc.
私にとって、ただただ衝撃の連続でした。
自分はごく一般的な家庭に育ったと思う方、児童虐待なんてどこか遠い世の中の出来事だろうと考えている方。あなた方は是非一読すべきです。
長い? そんなの問題ではありません。損得で言えば、読まないことの方がよほどあなたの人生にとって損だと思います。
次話は、と~っても綺麗なお話を御紹介。写真等は一切無い文字だけのエッセイですが、私は瞼にその光景が浮かぶようでした。




