13本目 よう来たな、まぁ座れや
【閲覧注意】
食事時は読み始めるのを控えた方が良いかも知れません
よう来たな、まぁ座れや
著者:たんばりん
Nコード:N9244GS
形式:連載作品 ※完結済(全38部分)
現在評価:100pt以上
作品種別:日常系
【あらすじ(著者による)】
まぁ、ゆっくりじっくり読んでみて。
日常を切り取って笑える話にまとめました。
笑ってくれれば、それだけで幸せです。
R15 日常 実話 妄想 変態 お笑い コメディー ノロケ(※キーワード)
【筆者(鶴舞)によるコメント】
『エッセイ』は、日本語に訳した場合、一般的に『随筆』とされます。でも、実際のところ『エッセイ』という言葉には、『小論文』の意味が含まれていますので、『随筆』よりも、ちょっと意味が広くなっています。
今回紹介する『よう来たな、まぁ座れや』は、随筆タイプの連載エッセイ(完結済)です。
私が見ている限り、『なろう』では、随筆タイプより小論文タイプ、連載エッセイよりも短編の方がウケが良い傾向にあります。
また、長文で、一見して内容がわかるタイトルの方が読まれやすいというのも『なろう』の傾向です。
そんな中にあって、本作はどうでしょうか?
随筆タイプの連載エッセイ。タイトルも短文のうえ、一見しただけでは内容がわからない。はっきり言って、発見してもらうための要素が希薄であると言わざるを得ません。
私自身、時々ランキングで発見していながら、連載の後半に入るぐらいまで敬遠していたクチでした。
もしかすると、これをお読みの皆さんの中にも、タイトルやあらすじを見ただけで、食わず嫌いをしていた方はいらっしゃいませんか?
もしそうだとしたら、あなたは大きな損をしています。
私は、この作品に出会うまで、「エッセイなんて、基本1話完結なんだから、作品紹介系以外の『連載エッセイ』なんか、読む必要がない」と思っていました。
そして、24話ぐらいまで進んでいたこれを読んで、初めて自分が間違っていたことを理解しました。
そして、こう思いました。
「そうだった! これが王道のエッセイだった!」
皆さんは、巷で販売されている『エッセイ集』を読んだことがありますか?
あるとしたら、そこに掲載されている『エッセイ』は、どのようなものだったでしょうか?
ほとんどが、随筆タイプ、しかも本になるくらいですから、連載(※オムニバスの場合はある)で、タイトルだって短文が主だったのではないでしょうか?
そうなんです。実はこれ、ものすごくエッセイらしいエッセイだったんです。
でも、それだけなら、わざわざ紹介しません。
当たり前ですが内容が素晴らしい! 軽快な文体、共感を呼ぶ話題、興味を引く珍事、心温まる著者『たんばりん』氏の姿勢。そして、毎回ラストに添えられた自作の挿絵。これが、上手いだけじゃなく、全て絶妙に内容をフォローしています。
素晴らしい完成度。私は、これが、そのまま書店に並んでいたとしても、全く不思議に思いません。
『なろう』では、エッセイジャンルから出版に至るケースはほとんどありません。しかし、私は、出版に値する作品は多々あると考えています。そして、間違いなく、『よう来たな、まぁ座れや』は、その先頭集団にあたる作品である。そう思っています。
そんな作品が無料で読める! 『なろう』って素晴らしいですね!!
本作は、いきなり『う○こ』の話から始まっています(※ときどきあります。『う○こ』の話……)。「うぇ~」と思った方、ご安心を! 本作は、1話完結のオムニバス形式なので、気になったら読み飛ばしても、ほとんど支障はありません。
なお、私がこれを発見したのは、新着短編チェックで、著者の『たんばりん』氏の短編エッセイを見つけたことが発端でした。発見した短編が「『SIDE-B』シリーズ」というもので、本作の外伝的な位置にあたっていたんです。それを読んで感銘を覚え、著者のマイページを辿り……。という流れでした。
皆さんも面白い作品を発見したら、ぜひ、『著者読み』をやってみてください。お気に入り作品が増える可能性『大』ですよ!