129本目 ランキングの不正の件についてのお詫びと啓発 5月22日追記:今回の処分と皆様への感謝
ランキングの不正の件についてのお詫びと啓発 5月22日追記:今回の処分と皆様への感謝
著者:高山路麒
Nコード:N8322IF
形式:短編
現在評価:1,000pt以上
作品種別:体験系
【あらすじ(著者による)】
ランキングの不正の件についてのお詫びと啓発
(※キーワードはありません)
【筆者(鶴舞)によるコメント】
つい最近、不正疑惑で『なろう』周辺が揺れたこと。皆さんは御存知でしょうか?
ある特定の作品に対し、通常では見られないようなペースで、レビューが入ったのです。その数なんと30本!
しかも、レビュー・感想・評価をなさった方は、お2人を除いて他の作品には一切反応していない。
……何か怪しい空気が漂ってきませんか?
でも、現状、この件は、あくまで疑惑でしかありません。
なぜなら、運営さんの反応が全く無いからです。
『なろう』の運営さんは、R18表現には非常に厳しいことは良く知られています。
作者が直接的な性表現をするとすぐに警告が入り(※具体的な箇所は教えてくれない)、期限までに修正するか、成人向けサイトに移籍しないと、作品は削除(※もしくは垢BAN)されてしまいます。「あんな『肌色広告』たくさん出しておいて!」とか、よく議論になりますが、今回、それはさておき。
実は、複数アカウントの保持や、ポイント操作といった不正行為への対処は、「厳しい!」と言われるR18が、生温く見えるほどのを厳しさなんです。
もう6年ぐらい前になるかと思います。当時、私は読み専でしたが、結構有名な書籍化作家さんが、いきなり垢BANされ、多方面に激震が走ったことを今でもよく覚えています。
「どんなに人気があろうが、書籍化されていようが、不正に関しては一切忖度がない」
これが、『なろう』なんです。
さて、今回紹介する『ランキングの不正の件についてのお詫びと啓発~』は、その不正行為に関わる体験談です。
覚えていらっしゃる方も多いかと思いますが、2023年5月頃、『トヨマル』と名乗る業者(?)が、不特定多数のなろうユーザーに、『2,000円で1,000pt増えるまで宣伝します』という趣旨のDMを送りつけてきました。
そして、「宣伝をしてもらえるなら」と依頼してしまったユーザーに対し、身分を偽って登録したと思われるアカウントから、大量の評価を行うといった事件が発生したのです。
複数のユーザーから報告を受けた運営さんが、すぐに警告を発したため、半月もしないうちに騒ぎは収束しましたが、当時はエッセイランキングが『不正行為問題』一色になるなど、各方面に与えた影響は少なくないものがありました。
本作『ランキングの不正の件についてのお詫びと啓発~』の著者である『高山路麒』氏は、2,000話超、5百万字弱にも及ぶ『ゾンビのミヤタさん~』という小説の作者でした。
『宣伝』という言葉を信じた『高山』氏、思わず、このサービス(?)を申し込んでしまいます。
その後、運営さんから警告が出て、『高山』氏も事の重大さに気付くのですが、時、既に遅し。お金を払ってしまった後でした。
事件当時、既に数百話分の投稿がなされていた『ゾンビのミヤタさん~』ですが、その命運は風前の灯火に……。
今まで築き上げてきた作品が、感想が、評価が、そしてアカウントすら、一瞬にして消えてしまう。作者にとってこのような恐怖はありません。
ここには、『高山路麒』氏の後悔が、葛藤が、祈念が、これでもかと言うほど詰め込まれています。
なろうのルールの確認のため、自らに対する戒めのため、なろうで創作に取り組む人間は一度は目を通しておいた方が良い作品です。
次話は、久々のHOW-TO系連載エッセイを御紹介。本エッセイに触発された方も多かったのではないでしょうか?




