連載再開にあたっての御挨拶。そして番外編5本
皆様お久しぶりです! もしくは初めまして!! エッセイ大好き鶴舞麟太郎です。
ここしばらくは、代表作にも指定している歴史物の連載に注力していたせいで、エッセイを書く方からは遠ざかっておりましたが、密かにしている活動『新作短編エッセイ全部読む』は現在も継続中です。
そして、エッセイ書きから遠ざかっていた、この2年弱の間、着々とエッセイを読み続けていった結果、幾多の素晴らしい作品との出会いがありました。
皆さんに紹介したいと思える作品のストックが十分に溜まりましたので、ここに本作の再開を宣言いたします。
なお、前話で「継続か、新作か迷っている」といった内容のことを書きましたが、御覧のとおり『継続』を選択することにしました。色々理由はあるんですが、「なるべく多くの著者を紹介したかったから」というのも大きな理由の一つです。
私は、最初の『基本方針』に、こんなことを書きました。
『一部の著者の作品に偏ってしまうのを避けるため、一人の著者につき、1作品の紹介を基本とします。』
何でこんな縛りを設けたかと言いますと、『なろう』の有名エッセイストの方って、外れが非常に少ないんです。ですから、こんな縛りでも付けておきませんと、紹介する作品が同じ著者の作品ばかりになりかねません(※ちなみに、一番多い方は最初の100本を選ぶ時、候補作リストの中に12本ノミネートされてまして、その中から1本を選んでます。はっきり言って、とっても苦しかったです!)。
そんなわけで、今回『継続』するにあたっても、この方針は踏襲しております。
ですが、先ほどの『基本方針』。よく見ていただくと、こんなことも書いてあります。
『ただし、本作の連載中に、以前に紹介した作品を遥かに超える新作が発表もしくは発見された場合等は、複数本の紹介を行う可能性があります。』
これの意味するところは何か。まあ、有り体に言えば、「逃げ道を残した」ってとこです。
で、皆さんが気になるのは、果たして私が『逃げ道』に踏み込まなきゃいけない作品があったのか、ってとこではないでしょうか?
先に言っちゃいます。
ありました! しかも複数!
誰の何が出てくるかは、後々のお楽しみになさってください!
と、言うことで、原則を曲げて2作目を紹介する予定の方もいらっしゃるんです。ところが、中には大変クオリティが高い作品を仕上げていらっしゃるにも関わらず、紹介済の作品のクオリティが高すぎて、候補に入れられなかった方もいらっしゃいました。
今回は『再開にあたって』という特別編ですので、本編では取り上げられなかった。でも紹介したくてたまらない名作を一挙5本点紹介します。それでは御覧ください。
まずは1本目
『公園で小説書いてたら知らないおじさんに泣かされた話』
著者:七宝
Nコード:N1920IL
形式:短編
現在評価:500pt以上 600
作品種別:体験系
【あらすじ(著者による)】
家だと誘惑が多いので、私は専ら外で執筆をする。
休日である今日もいつものように静かに小説を書く⋯⋯つもりだった。
日常 私小説 自転車 おじさん 旅人 ガキンチョ 池 公園(※キーワード)
【筆者(鶴舞)によるコメント】
著者の七宝氏ですが、人との交流に関するエピソードが非常に豊富な方です。
『6本目』で紹介済みの、
『良い点:ない 気になる点:全部 一言:クソつまんない』(N0565HV)
もそうでしたし、別の作品紹介エッセイで取り上げた、
『糞スパム詐欺業者トヨマルが最悪なタイミングでやって来た!』(N7614IF) や、
『ショタから感想貰った!』(N7337JT)
なんてのもありましたね。
ちなみにこれらの3作は全て『なろう』上での交流(?)ですが、現実でも
『私のとても硬くて太い○んちんで悪いヤツを懲らしめた話』(N2380IV)とか、
『さっき露出狂に絡まれたんだけど! 厄年かよ!』(N2835IC)
みたいな凄い出会い体験をお持ちです(※改めて振り返ってみると、とんでもないエピソード揃いですな)。
そんな七宝氏、麗らかなある日、小説を書こうと公園に繰り出しました。本作にはそこで出会った、あるおじさんとのエピソードが描かれています。さて、出会ったのはどのような人物で、七宝氏は、なぜ『泣かされた』のか? 果たして、小説は書けたのか?
ぜひ、皆さんの目で確かめていただきたいです。
※ちなみに私は、
『前半つくれぽ後半酔っ払い』(N8093JM)とか、
『川柳さんぽ』(N3465IZ)
みたいな、お一人様系統の作品も大好物ですけどね。
続けて2本目。
『妻の服に名を付けよう』
著者:たんばりん
Nコード:N9818IH
形式:短編
現在評価:500pt以上 600
作品種別:日常系?
【あらすじ(著者による)】
とはいえ私の名付けはことごとく不評なのだが。男と女で感覚が違うのだなあ、と思った次第。
日常 ファッション 服装 妻 感覚(※キーワード)
【筆者(鶴舞)によるコメント】
誰が言ったのか忘れてしまいましたが、ネット小説界では『駄犬に外れなし』なんて言葉があるそうです。それに対抗して私は言いたいです。
「エッセイは『たんばりんに外れ無し』」と。
氏のエッセイ、出る作品、出る作品、方向性は色々と違えども、どれも素晴らしい作品ばかり。『13本目』で紹介済みの連載エッセイ、
『よう来たな、まぁ座れや』(N9244GS) を筆頭に、
『身近な虫 2篇』(N0521IM)
のような笑える(?)作品、
『星の消失』(N6622JI) や、
『命の代価』(N7511IF)
みたいな考えさせられる作品、
『今日は外で食べない?』(N2739HR)
なんて怖い(?)のもありました。
そんな中、私が特に衝撃を受けたのが本作『妻の服に名を付けよう』です。
ちなみに、内容は、『たんばりん氏が、御自身の奥様が着ていらっしゃる、可愛らしい服や装飾品に、次々と名前を付けていく』というタイトルそのものの展開となっております。
これだけ見たら、みんな疑問に思われることでしょう。
「何でそれが衝撃なの?」と。
その答えは御自身の目でお確かめください。
私としては、「カレンダーの裏に描かれたというイラストが、作品の価値を極限まで高めている」とだけ、述べておきます。
さらに3本目も……。
『名前に潜むヘンタイ』
著者:たんばりん
Nコード:N6334IM
形式:短編
現在評価:500pt以上 700
作品種別:知識系
【あらすじ(著者による)】
母の戸籍謄本に載っていた見慣れない仮名文字。それは変体仮名だった。
ひだまりのねこさま企画「集まれエッセイ企画」参加作品。
戸籍謄本 変体仮名 集まれエッセイ企画(※キーワード)
【筆者(鶴舞)によるコメント】
たんばりん氏のもう一つの味は、その活動報告にあります。いつもメッチャ凝った内容で、面白いだけでなく色々と参考になる内容も盛りだくさん。何を隠そう、こちらのエッセイ紹介には何度お世話になったことか!
けどね、私、読み終わるたび、満足すると同時に毎度同じことを思うんです。
「これ、いったい何日かけて書いたんだろう?」って。
文量しかり、自作のイラストしかり……。たんばりん氏の活動報告は『作品』と呼ぶのが相応しい出来栄えです。まだ、あの作品群を来訪したことのない方は、ぜひとも、たんばりん氏のマイページを来訪してみてください。その『こだわり』に度肝を抜かれることでしょう。
さて、活動報告でも味わえる、たんばりん氏一流の『こだわり』が、「これでもか!!」と詰め込まれているのが、本作『名前に潜むヘンタイ』です。
基本的な内容は、現代では蕎麦屋や鰻屋の看板でしか見ることのできなくなった『変体仮名』についての紹介と解説です。これだけ読めば「お堅いエッセイなのかな?」と、考える方も多いでしょう。ですが、たんばりん氏にかかれば、単純な紹介・お堅い話で終わるはずもなく……。
一流のこだわり。心ゆくまで御堪能ください。
最後に4本目・5本目をまとめて
『IQ1のコネコちゃん』
著者:鰯田鰹節
Nコード:N0525IR
形式:短編
現在評価:100pt以上 290
作品種別:日常系
【あらすじ(著者による)】
我が家には、IQ1のコネコちゃんもいて…。
日常 猫 ねこ ネコ 子猫 かわいい(※キーワード)
『IQ1のコネコちゃん、健気に生きる』
著者:鰯田鰹節
Nコード:N7281JC
形式:短編
現在評価:100pt以上 480
作品種別:日常系
【あらすじ(著者による)】
IQ1のコネコちゃん、毎日健気に生きている。
ねこ 猫 子猫 日常 笑える ほのぼの おバカ(※キーワード)
【筆者(鶴舞)によるコメント】
『64本目』の
『尊い日常』(N4977HY)
で取り上げた鰯田鰹節氏ですが、
『うちの娘たち』(N6600IM)
に書かれているとおり、現在は、御主人様と2人(?)の娘様たちと暮らしていらっしゃいます。
その娘さんたちが、“IQ1億のネコちゃん”と、今回紹介する2作品の主人公(?)である、“IQ1のコネコちゃん”です。
コネコちゃん、現在は1歳になりました。が、なぜかまだ“エケチェン”です。ですから、鰯田家にやって来た4か月の時点では、より“エケチェン”でした。
その“エケチェン”っぷりを十二分に発揮した結果、生まれたもの。それは徹底的な笑いでした。私はこれを書くために読み返していて、1作につき3~4回は吹き出しています。「何回も読んでるはずなのに!」ですよ?
動物が好きな人、ほっこりしたい人、疲れている人etc 必見です!
なお、お姉さんのネコちゃん(※8歳)。『IQ1億』の通り名のは伊達じゃありません。
この“IQ1億のネコちゃん”がいるからこそ、“IQ1”が余計際立つという側面もあろうかと思います。ですから“コネコちゃん”の魅力をより強く感じたい方は“ネコちゃん”の話を先に読んでおくのがベストです。
『IQ1億のネコちゃん』(N8012IQ)や、
『ネコちゃんのすごいところ』(N1003IR)
『IQ1億のネコちゃん、愛を注ぐ』(N2598JD)
辺りに詳しく書かれていますので、主に驚愕し、時に感動しながら読んでほしいと思います。
また、定期的にコネコちゃんの成長(?)記録が投稿されていますので、興味がある方は、この辺も楽しめるかと思います。
『わんぱくを極めしエケチェン猫』(N6025IN)
『IQ1のコネコちゃん、1歳になる』(N9127JK)
『いつまでもエケチェン!!』(N2090JT)
『最近のエケチェン猫とば〜ばのおだし』(N6910JY)
なお、今回紹介した5本は、☆☆☆☆☆の下のランキングタグにリンクを貼っておきますので、興味が出た方は、よろしければそこから跳んでみてください。
また、1~100本目までで紹介した作品は、目次下のランキングタグにリンクが貼ってあります(※100→1の順で並んでます)。
※便乗して取り上げた18本については、リンクは作ってませんので、読みたい人はNコードとタイトルから自分で探してください。
連載再開のサービスで『出血大サービス』みたいになっちゃいました。次話の『101本目』からは、毎回1本ずつ紹介していくスタイルに戻します(※1~2本程度の関連作品に触れる可能性はあります)。
他の連載を抱えている都合上、こちらは週1~2程度の“ゆったり更新”になるかと思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。
再開1本目にあたる『101本目』は、『1本目』と同じく『作品紹介系』のエッセイです。