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二度目の転生は砂の冒険者~ステータスがチート過ぎてヤバい~  作者: 秋華(秋山 華道)
魔王討伐イベント編
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初めての国境越え

俺はすぐにグリーンギルドの様子も見てから、早々にこのチンクエを去る事にした。

新たな目的ができてしまったからだ。

それは、一度最高レベルの冒険者を見ておきたいという事だった。

正直アベルが勇者なのか不安になってきていた。

おそらくだが、今の成長速度だと、魔王が現れる頃までに倒せるレベルには到達しないだろう。

或いはその程度で倒せる魔王なのかもしれないが。

或いは誕生が1年後なだけであり、倒すのは3年後かもしれない。

少なくともその頃には勇者が最も強くなっていなくては話にならないわけだ。

今最も強いヤツがそんなに強くなければ、アベルは勇者になる可能性が高いが、もしもかなりの強さであれば別の勇者がいる事になるだろう。

或いは既にその最強の者が勇者かもしれないのだ。

そんなわけで、とりあえず現在の最強を知っておきたかった。

まあこの世界のバグである俺自身は無視だけどね。

ギルドでランクSSSの冒険者、或いは元冒険者を調べた所、現在3人のSSSランクが存在する。

話を聞いた所によると、最も強いと言われている男は、ガブリエル王都で王の側近をしているという話だった。

「名前はシュメールか‥‥」

俺はイニシオへと瞬間移動した。

ガブリエルに行くには妖精王国からの方が若干近い気もするが、一応地上を行く正規ルートだとイニシオからの方が近い。

それにできれば町にチェックを入れながら行きたかった。

移動中を無駄にしない為にね。

「とりあえず湖の町シガによってから、城塞都市マイクラ、そして国境の町パライヤと行くか」

マイクラ、或いはパライヤに寄ると少し遠回りになるが、俺の飛翔なら時間のロスもそれほど大した事は無い。

寄れるところはできるだけ寄ってチェックを入れておきたかった。


まずはシガの町に着いた。

当然町の外でチェックは入れておく。

この町は湖に面した所にあり、人口四万人ほどで少し大きめの町だ。

レッドギルドとブルーギルドがあるので、俺は一応確認だけしておいた。

そしてすぐに出発する。

次は城塞都市マイクラだ。

山と山の間にある町で人口は二万人そこそこだが兵の割合が多い。

戦争が仮に起これば、守りの最前線の一つとなる場所である。

ギルドはグリーンギルドだけだった。

此処では町の外、西側まで言ってからチェックを入れた。

さて次は国境の町パライヤである。

とは言え国境の森のせいで冒険者以外の行き来は少なく町の規模も小さい。

一万人程度が暮らす少しのんびりとした町だった。

こちらでもチェックを入れてから、レッドギルドとグリーンギルドに顔を出しておいた。


さていよいよこれから国境を越える事になる。

空を行っても何も問題は無いと思うのだが、ゲームの時は確かギルドカードの確認があったようにも記憶している。

後で入国チェックが無いとか言われると問題になるかもしれなので、出入りする時だけは地上を行く事にした。

まずはウリエル国を出国した。

少し離れた所には国境の森が既に見えている。

俺は少し道を外れた所でチェックを入れておいた。

此処からは再び飛翔して森を越える。

既に探索魔法には数多くの魔獣、或いは盗賊らしき人々をとらえていた。

「盗賊か‥‥」

ここの盗賊はかなりヤバい奴らが揃っていそうだし、金銀財宝を貯め込んでいるようにも思うが、そもそも人があまり通らない森だ。

「退治する意味はあまりないか‥‥」

ちょっと金目の物を奪ってから行こうかと思ったが、襲われてもいないのに盗むのはどうかと思ったので、俺は飛翔して普通に森を越える事にした。

森を越えるだけで30分以上を要した。

思った以上に広い森だ。

強力そうな魔獣もかなりいた。

盗賊の中には魔人も確認できた。

なんとなくだが、ゲームとしてやっていた世界よりも難易度が上がっているように感じた。

森を越えた所で俺は一旦地上に降りた。

そこでまずはチェック。

そこからすぐフロンティアの町へと入国を果たした。

こちら側の国境の町は、パライヤと違って大都市と言った感じだ。

人口は七万人ほどで、ウリエル王都と変わらない規模に見える。

ガブリエル王国はこの大陸の4つの王国の中では2番目に大きい国だからか、4番目のウリエル王国の町とは明らかに何かが違っていた。

ゲーム進行としては、ウリエル王国からスタートし、まずは東のラファエル王国行くのが順路となっている。

雰囲気が大きく変わるのはやはり元が作られた世界だからなのだろうか。

「亜人種の数が目に見えて多いな」

少し外国に来たような気分だった。

この町には3ギルド全てが揃っていた。

広い町だから少し観光気分で歩いていたら、全部回った時には日が暮れていた。

「仕方がない。今日はこの町で一泊するか」

俺は適当な宿屋を見つけて食事をした後、この日はすぐに眠りについた。

魔力も何もかもすぐに回復するチートな俺だけど、普通に感じる疲れってのはあった。


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