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二度目の転生は砂の冒険者~ステータスがチート過ぎてヤバい~  作者: 秋華(秋山 華道)
魔王討伐イベント編
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仲間のゴーレム作成

勇者アベルの強さは、昨日見た限りではレベル70を超えた辺りだろうか。

あれだけの装備を与えたのだから、それを含めればマスタークラスくらいにはなっていると思う。

でもまだまだ魔王と思われるルシフェル皇帝にはかなわない。

更に強くする方法はないだろうか。

パーティーで戦うのだからパーティーメンバーを強くするという手もある。

それにジョニーは槍を欲しがっていたしね。

ミリアには魔法の杖よりも魔導書だろ。

本を読むと言っていたからそちらの方が相性はいいだろうし、攻撃力アップならそっちの方が良い。

ただ、戦いづらくはなるだろうけれどね。

前衛は揃っているし、なんとかなるだろう。

ネネは成長中だから、リングや着物系はまだ無理だ。

ネックレスの魔道具でも考えてみるか。

となるとアマテラスにも何か上げた方がいいかな。

アマテラスの戦い方は、基本『殴る』だ。

武器を持たせず送り出したら、そのままで戦い続けていたらしい。

尤も力を見せるなって言ってあるからそうしているのかもしれない。

多少本気を出す時は、大量の光の剣や盾を作り出して攻防するらしい。

それ以外は基本ヒーラーとしての役割を担っているようだ。

「とりあえず、次はパーティーメンバー強化かな」

ツクヨミも冒険者として動けるようになったし、思考を分けて別々に行動してもいいだろう。

ミカエル王国領以外での素材集めなら砂の分身で十分だし、本体はミカエル王国でドラゴンクラスの魔獣相手に素材集めをすれば、3倍とは言わないけれど早く集められるはずだ。

思考は8つまで増やせるし、この際砂のゴーレムを後5体作るのも良いかもしれない。

「となるとゴーレムの魔石が3つ足りないか‥‥」

とりあえずゴーレムの魔石を2つ砕いて、2体砂のゴーレムを作る。

名前を考えるのが面倒だ。

「そうだ!あいつらの名前にしよう」

ビジュアルをゲームをしていた頃の夢とカズミンのアバターにして、名前を夢と和己にした。

喋り方も長い付き合いの中でマスターしているし、考える必要がなくなる。

もしもこちらに転生してきていたら、直ぐに気が付いてももらえるはずだ。

既にキャラ設定ができてるので、作成は簡単に終わった。

「さて、ではとりあえず行くか」

俺は夢と和己、そしてツクヨミを適当な町に送り届けた。

本体はミカエル王国へ瞬間移動した後、ゴーレムのいる森へと入って行った。

ちなみに砂の分身である俺自身のゴーレムは、念の為俺の傍に置いておく事にした。

さてここから、まずはツクヨミに関してはそのまま素材集めを行ってもらう。

しかし夢と和己は、今後別行動をさせる事も考え、やはりギルドカードは持っていた方が良い。

だから普段あまり行かない町を選んで送り届けておいたわけで、これから単独でギルドカードを作り、クエストをこなして独自にランクを上げてもらう事にする。

いや自分で上げるんだけど、本当にややこしい。

複数の意識が共有されるとなんとも変な感じだ。

ちゃんと処理できてしまうのは自分でもよく分からないおかしさがある。

そうこうしている間にゴーレムを見つけた。

都合よく3体いる。

俺は一瞬で3体を倒した。

ただ、一応予備に魔石はとっておきたい。

俺は更に探して3体を倒した。

俺はすぐにもう3体の砂のゴーレムを作成した。

名前は皆本名で知里と今日子に決めた。

後1体はどうしようか。

大人、或いは年を取ったキャラも1体あった方が良いかもしれない。

俺はダンディーな中年おっさんキャラを作成し、名前を義経とした。

早速思考を分け、各町に送り届けた。

しばらくは単独で頑張ってくれ。

「しかし‥‥思考が減ると探索魔法や全方位視界が処理しきれなくなるな」

思考が多い間は、広い視野を複数の思考で処理していた。

探索も専用の思考が担当していた。

それを今は、全てを2つの思考で処理している。

全ての景色を見ながら2点だけしか見ていない、そんな感じだ。

これで砂の俺まで動かしたら、かなり面倒な事になるだろう。

できるだけ砂の俺が必要ないように動こうと思った。


しばらくは各自別々に素材集めなりギルドランク上げを続けた。

その場でやる事がなくなると、瞬間移動魔法で本体が迎えに行き、また別の場所に送り届ける。

瞬間移動魔法のチェックは、その場所の景色を細部まで記録する事であり、記録していなくてもそれが分かるなら瞬間移動魔法は可能であるという事が分かった。

砂のゴーレムがしっかりとその場で景色を見る事で、本体はそこへ移動できるのだ。

ただ、それなら一度行った場所ならどこでも行けそうだと思うかもしれないが、案外景色の記憶ってのはあやふやなものだ。

建物の細部まで覚えているかと言えばそんな事はありえない。

なんとなくでしか記憶なんてできないのだ。

もちろん時が流れれば風景も変わったりするが、細部まで記録している映像のあった場所であれば問題はない。

とにかく、チェックという名の心の写真を記録しているか、砂のゴーレムが見ている景色のある場所には即時移動ができるという事だ。


素材集めだが、だいたい1ヶ月くらいかかった。

最長1ヶ月に一度しか出現しないモンスターもいるわけで、その素材が必要であれば最悪1ヶ月かかるわけである。

もちろんそこで1ヶ月待つなんて馬鹿な事はしないが、とにかく必要な物を揃えるのに1ヶ月近くかかったわけだ。

それで成果だが、他にもレアな素材が沢山集まったし、それぞれのランクも十分に上がって、俺は満足していた。

ただ、猛烈に疲れたけどね。

思考を分けるのはなるべく抑えようと思った。

各自ランクの成果だが、皆ギルドランクBまで上がった。

というか、いつの間にかそれを達成する事が目的化していた。

それが無ければ5日ほど前にモチベーションも無くなって辞めていただろう。

素材は購入とかして揃えらえる所まできていたからね。

まあ何にしても、それらの素材を『予言者ツクヨミ』に持たせて、アイテムを製造してくれる所へと送った。

そして完成に合わせて勇者パーティーにとりに行くようアマテラスに連絡しておいた。

少し時間はかかるだろうが、これでまた勇者パーティーは強くなるだろう。

さてこれから何をするべきか。

俺は考える為に、しばらく自宅でゆっくりと休養をとった。

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