いざ
家族一行が到着した領主の居城はなんともすばらしいものだった。(いや〜これで下級貴族-田舎町しか担当できない-とかこの世界の格差とんでもね〜わ〜)歴史からくる威厳が家族を固まらせる。執事に案内されるがまま門をくぐり、屋敷のなかに入る。手足が一緒にでながら歩く家族を横目でみながら俺も移動する。(絶対守るぞ〜)
帝国国旗-現在地は帝国領フランク地方-が垂れ下がる道を進んでいくと、その先にいたのは絶世の美女だった。案内していた執事のバイシャルクは、美女のやや後方へさがっていった。
(お〜なんて…綺麗なのだろうか…)できる女の感じで、執事の格好って男のイメージだったが、それが、かわるような。まさに宝塚のスターをみるような。格好良く、美しい。全ての動きに美を感じる。
[ようこそ、ウィリアム家の皆さんま。私は、執事長の地位をいただいておりますカルカと申します。]
[ウィリアム家でごさいます。私どものために時間をお作りいただき感謝いたします。]代表として父がこたえる。
[いえいえ、感謝など必要ありません。私どもがお呼びだてしたのですから。]
[は〜は〜]
父と家族の緊張も少し和らいで、普通に歩きだす。
(いや〜美しいなぁ…めっちゃデカイなFカップぐらい?)と考えながら執事長の胸元を凝視してたら、凄い殺気でガキにも容赦しないと言わんばかりに睨まれて、こんどは自分が手と足が一緒になりながら歩くのを感じた。
(チッ…こらがもとニートの弊害か〜)
[さぁ、皆さま。こちらの部屋でお待ちを。領主様を呼んで参ります。伏してお待ちを。]
や〜さ〜い〜すき?