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異世界転生して神様に恩返しする話  作者: 高橋柚葉
庶民生活してます。
2/17

庶民の暮らし

 私は、ウィリアム家に転生した。庶民の家庭で、町なみは、中世ヨーロッパ風味の国である。庶民の生活は厳しく、一日中働いても年収にして中金貨一枚程度-百万円相当。庶民には名前がない。私もウィリアム家の長男や子供とは言われている。そもそも領主から任された仕事-おもに農作物の栽培-をするだけなので名前も学も必要ない。必要なのは従うことと仕事をミスしないだけの知識である。(いや、紙様さーもうちょっとあるでしょー貴族とはいはないけどさー、生きていくだけで大変なんですけど)

しかし、良い事が2つある。

 一つ目は、町で一番の収穫量を領主様に献上しているので、これでも庶民の中では良い暮らしをしている。(3食食えることが贅沢とはこの世界マジでやべー、紙様本気で働いてないでしょー、まぁ賭け事してたしね。こんな世界を見てたら、笑いもおきないよなぁー。あー悲しいね。でも空気美味しい。大気汚染されていない味だ-実際はよく味を理解はしていない。澄んだ空からくる気持ちの問題的やつだ。)

 収穫量の秘密は魔法である。そう俺様の魔法。神様の3つの特典の一つ目として魔法適性Sを獲得した。これは、全ての魔法を利用できて、かつ少なくとも一つの魔法はSランクまで使用できるというもの-適性がないといくら修行しても魔法はつかえたい。(いやーこのスキルを選択したときの紙様を思い出すと・・・、えっ…まじ、やべーわ、あのーこのスキルは世界がヤバイとにき勇者限定で渡す神からの特別チートスキルなんだけど…スキル一覧から外すの忘れてたみたいな態度とられてもね。)店の従業員が値札シールを間違えてつけたときのあの感じ、この値札間違えてて上の商品の値札でして、本来は高い値段なんですーみたいな。ねぇ、やめとく的な感じを出されても、レアスキルときいてやめるとは言えないよね。そんなこんなでゲットしたスキルである。周りの神たちがこれ大上神様に怒られるやつじゃね。って言ってたけど無視。[神様このスキルをください。]泣きそうな顔でokしてくれた紙様に感謝しながら今日も魔法で栽培です。

 土魔法、肥料ランクCで育てた、我が土地の野菜たちは、効率よく育つのだ。そして、水魔法ランクCの魔法水でそだてると、虫などの被害がなくなる。殺虫剤の役割をもつ水だ。

 はじめて、4歳で魔法を利用したときの両親の顔は、まるで俺が紙様を見ているときと同じで、こいつはすごいのか、それともダメ神か?と思う表情と態度であった。父曰く、魔法スキルを持たない両親から魔法スキルも持って生まれる子供は奇跡的確率らしい-父は数学の知識はないので確率という概念をしらないのでそれっぽいことを、語っていた。(いやーこのときに庶民の学力をしってヤバイレベルの世界に転生したなぁと思ったのもなつかしい。)そのあと父は[俺には実は、魔法スキルがあるのかぁー]と叫び畑でかめはめ波を打つような格好で呪文を叫んでいたが、結局なにもでなくしょんぼりした父を家族は温かく囲んだ。

この世界の人間はスキルをもっているが自分のスキルはわかっていない。偶然発見するか、鑑定師-鑑定スキルをもつ人-に頼んで調べてもらう必要がある。もちろん有料で、しかも高額。よって庶民はまず調べてもらえない。子供の俺が魔法スキルもちだから父もやっと自分のスキルを把握したとおもったんだろう。しかし今もまだ判明していないが、実は俺は知っている。

 特典の2つ目として俺は鑑定スキルランクS-ランクはSが一番であり、ランクによっては鑑定できないスキルもある。例えばAランクスキルをBランク鑑定士が鑑定しても、スキルはあるが内容不明となる-を取得している。序盤で死なないためには強者を見抜く必要があると感じて、このスキルを選んだ。残念ながら父のスキルは全てFランク-この世界で一番低い-で使えそうなものはなかった。残りの家族も同じ感じで、たぶん庶民はどこも基本同じなんだろう。かわいそうだから父には教えていない。

 生活は厳しいが温かく、優しい家族で周りの住民との関係も良好だ。食料不足な所にはわずかだが支援もしている-小さな町だからできる技。現世と比べると密な関係-バラバラでは簡単に生活が破綻して死に直結する過酷な世界-こんな生活も意外と悪くない。ちなみに、父が息子のスキルよろこんでいいのか、ダメなのかみたいな表情をしたのは、普通魔法をつかえるだけで庶民からそこそこの金持ちに出世できるらしいが、肥料と水の生成は戦いには不向きで、量も多く作れない-4歳のときで畑の3割、10歳の今でも6割しかカバーできていない。なので庶民から出世するには弱いスキルなので、この現実を伝えるべきかどうかを悩んでいたぽい。それでも収穫量は、段違い。(魔法をつかえる俺を存分に甘やかしなさい、両親たちよーえっへん!)

 しかしこのことで領主に目をつけられて大切な存在を奪われることになるとは。


大変だ。

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