表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/79

第漆拾参話 ナイザックを散策

 翌日、家を収納に仕舞いこんで出発し、今日も何事もなく予定どおりにナイザックに到着した。


「まずは、馬車があるからホテルのチェックイン済ませて、馬車を置いてから街の散策しますか?」


「そうだな。父上と母上は、散策はせずにホテルでゆっくりとしているらしいからその方がいいな。」


 お父様とお母様がホテルでゆっくりされているのであれば、レオン兄さんと私は公爵家の者ではあるけど、冒険者をやっているから街中を馬車で移動する必要がないいからそれがいいですね。


 そうして、今日泊まるホテルに行き、チェックインを済ませ、馬車をホテルに預け、お父様とお母様とわかれて、街に散策に出掛けた。


「ミオさん、ナイザックの名物とかはなんですか?」


「そうね。輸送の問題で、海があるヴァスカトール領みたいに生魚は食べられないけど、ヴァスカトール領から近いから干物が有名ね。生じゃないけど魚が食べられるわよ。」


 おお、干物食べられるのか。この世界に来てから初の魚だ。

 前回、ヴァスカトール領に行った時は、すぐ戻ってきちゃったから魚食べられなかったからね。

 刺身とかは、ヴァスカトール領で、楽しむことにして、干物は、生とは違う味わいがあるからな。

 是非とも食べたい。


「干物、食べたいです。」


「父上たちは、ホテルで昼食を食べると言っていたから干物が食べられる飯処に行くとするか。かわいいアオイの要望だしな。」


「「「「賛成~」」」」


 王都じゃ、魚食べられないから皆も楽しみなんだな。


「レオン兄さん、ヴァスカトール領にも干物あるのですか?」


「ヴァスカトール領は、海があるから新鮮な魚が食べられるから、刺身や煮付けとかが多いな。

 干物もないわけではないが、ナイザックほどではない。

 干物の味もナイザックの方がいいな。

 どうにかして、魚を食べれるように、干物の製造の研究が盛んだからな。ナイザックわ。」


「そうなんですね。」


 じゃあ、干物は、ナイザックで買って、そして生魚はヴァスカトール領で買って、皆のお土産にしよう。

 何せ私には、時間停止機能付きの無限収納があるから、生魚の鮮度が落ちることはないからね。

 そういえば、収納魔法はあるけど、魔道具の収納袋って聞いたことないな。

 収納で魚を流通させるには、時間停止機能がいるけど、時間停止機能がない収納袋でも収納魔法使えない人からしたらありがたいと思うしあれば便利だろうな。

 今度、ヴィーナに収納袋作れないか聞いてみよう。

 作れるようなら、収納魔法使えないクランのメンバーに配ってもいいしね。


 私たちは、ナイザックの飯処で、干物定食を食べ、懐かしさのあまり私は気づかぬうちに涙を流していた。

 急に泣き出した私に皆が心配してくれて、どう誤魔化すか慌てたけど、あまりの美味しさに涙が出てしまったと皆に説明した。

 それから市場に行き、干物やイカの一夜干しなどをたくさん買い込んだ。

 私があまりにもたくさん買うので、市場のおじちゃんは、大丈夫なのか心配していたけど、大丈夫だと伝えた。

 時間停止の無限収納は、簡単に話していいことでないし、話が広まれば、狙われる恐れがあるからね。

 そして、食事や買い物をしたりして大満足した私たちは、お父様とお母様のいるホテルに戻った。


 明日は、いよいよヴァスカトール領だ。刺身や煮魚は楽しみだけど、今日みたいに涙流さないように気を付けなきゃな。

 この夜、ナイザックで、干物を食べたこともあり、刺身や煮魚などを食べられるのが嬉しくって、ヴァスカトール領に行くのが楽しみで、なかなか眠りにつけなかった。

 久しぶりに食べられるからと興奮してなかなか眠りにつけないとか私はこんなに食い意地はった食いしん坊だったのかと思いおかしくなってしまった。

 また、なかなか寝れなかったので、ヴィーナに収納袋の魔道具を作れるか聞いてみたところ、私が使える魔法で、作ることが

 可能とのことだったので、そのうち時間があるときに作ってみようと思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ