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第参拾捌話 本登録の前に

 月日は流れ、私はついにこの日を向かえた。


「やった。Fランクの依頼成功三十回達成したぞ。此で適性試験合格したらついに本登録とEランク昇格だ。」


「アオイちゃん、まだ合格してないから早いけど、とりあえずおめでとう」


「シルバーさん、ありがとうございます。」


 適性試験受けてないし、まだ昇格したわけではないけど、とりあえずという事で、シルバーさんにおめでとうと言われた。

 ちなみにアイラは先月、本登録とEランクに昇格済みだ。

 アイラは、魔法適性検査の結果は、残念ながら治癒魔法が使える水と聖属性の適性はどちらも無かったが、火・風・土の属性に魔法適性があった。

 そして、今も以前言っていた通りに冒険者を続けている。


「じゃあ、まず魔法適性からこの機械で調べちゃおっか。じゃあ機械に手をかざしてね。」


「はい。よろしくお願いします。」


 この機械に手をかざすだけで、魔法の適性があるか鑑定できるらしい。


【名前:アオイ 年齢:四歳 魔力:&\? 適性魔法:&/$"】


「おかしいな。魔力と適性魔法が表示されないな。アオイちゃんちょっと待っててね。」


「はい。わかりました。」


 どして表示されないんだろう。機械の故障とかではないだろうし、私が持っているスキルとかが関係しているのかな?ヴィーナに聞いてみるか。


(ヴィーナ、どうなっているの?)


(久しぶりしゃないアオイ♥️ 全然呼んでくれないだもん。寂しかったわ。

ああ、魔力と適性が表示されない理由は神隠しスキルで鑑定が無効化されているからね。アオイが見せてもいいと思えば表示されるわよ)


(そんなスキルも持っていたのか。)


(適性魔法が全属性なのは、使ってればバレるだろうし、そのままでいいとしても、まあ鑑定結果見て驚かれはするだろうけどね。)

(魔力量の∞は隠蔽魔法で、八万くらいに隠蔽しといた方がいいわよ。魔力八万は多いけど、全属性だしで誤魔化せるんじゃないかしらね。多分)

(この機械では魔力量と適性魔法しか見られないけど、アオイが持っているスキルとか知りたかったらステータスオープンって言えば見れるわよ。

ステータスももしかしたら見せる機会があるかもしれないから後で確認してから隠蔽しといた方がいいわよ♥️)

(隠蔽魔法で念じれば思った通りに表示されるわよ♥️)


 ステータスはあとで屋敷で確認するとして魔力量の隠蔽してから神隠しスキルを一時解除のために見せていいと思えばいいんだな。


「アオイちゃん、お待たせ。もう一度、手をかざしてくれるかな」


「はい」


【アオイ 四歳 魔力:八万 適性魔法:全属性】



 言われた通りに再度、手をかざすと今度はちゃんと表示され、ちゃんと隠蔽も出来ているようだ。


「魔力量八万で!!、適性魔法が全属性!!」


 シルバーさんが驚いてから動かないんだけどどうしたのかな?ヴィーナも驚かれるでしょうとは言っていたから驚かれるのは想定していたけど、さっきからシルバーさんが驚いた顔のまま全く動かないんだけど、それにシルバーさんが驚いて叫んだから周りからジロジロ見られていて落ち着かない。


「シルバーさん、シルバーさん」


「おっと、何だいアオイちゃん。」


「かたまってないで、適性試験の続きお願いします。」


「アオイちゃん、適性試験を続ける前にお話があるからギルマスの所に僕と一緒にきてくれるかな。」


「わかりました。」


 ギルマスの所にいくほどヤバいことなの?ヴィーナが大丈夫って言ったから言われた通りにしたけど、もっと下げたりしといた方がよかったのか。


 受付業務を他の人に任せてからシルバーさんに連れられギルマスの部屋へ向かった。


「シルバーです。ギルマスお話ししたいことがありますので、入室してもよろしいでしょうか。」


「構わんぞ。どうぞなのじゃ」


「失礼します。」


 入室許可をギルマスからもらったシルバーさんと私は、座るように言われ椅子に座るとシルバーさんが話し始めた。


「ギルマス、実は先ほどアオイちゃんの魔法適性検査をしたのですが、魔力量八万、適性魔法全属性でした。」


「なんじゃと!!」

「それを知るものは他には居まいな?」


「実は驚いて叫んでしまいまして、僕の声でその場にいた冒険者がこちらを見ていたので、聞こえてしまっているかもしれません。申し訳ございません。」


「問題だが、起こってしまった事はもうどうにもならん。以後気を付けるように。」


「はい。すみませんでした。アオイちゃんもごめんね。」


「いいえ。連れられてきたけど、魔力量と適性魔法が全属性なのが問題なのかなとは思ってますが、それほど大事なのですか?」


「アオイは、わかっておらんのか。魔力量が多く、全属性など知られれば、パーティーへの多数からの勧誘や嫉妬からの嫌がらせなど色々面倒事があるのじゃ」

「適性魔法は、使っていればいずれバレるじゃろうけどな。まあ過去に一人だけじゃがおったしな。

魔力量は四歳で測る事は通常ないが、一般的に測る七歳での平均は五千くらいじゃ。過去に一番高かったのが、百年以上前に学院に入学する際に伯爵家の三男が出した十万だったのじゃ。

その三男も全属性じゃった。アオイの魔力量は四歳で現在も破られておらん最年少SSSランク冒険者の七歳の時の魔力量に近いのじゃあからな大問題じゃ。」

「魔力量は魔法を使ったり、鍛えれば増えるからのうぉ。アオイは冒険者でEランクとなれば頻繁に魔法を使うことになるじゃろうから七歳になったアオイは十万以上になるのは確定しているのじゃ。」


 転生者の伯爵家三男で最年少SSSランク冒険者と同じ全属性で、七歳の時の魔力量と四歳の私が二万しか差がない。

 これは驚いてギルマスに報告となるはずだよね……

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