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第一章 第6話 スライムに遭遇

朝6:00。



「モカ、早く起きて」


「ココアさん、早く起きてください!」



この異世界に来てから朝6:00に起こされることが当たり前になっていた。

もはや健康的な生活だ。



まだ眠いが目を開ける。


「朝ご飯できたから降りておいで」


「今日もカナさんの料理最高ですよ!」



確かに朝からいい匂いがする。



食卓へ向かう。



「今日は昨日取れたユウウツボのスープと、ユウウツボの炊き込みご飯」



朝からスタミナ食。


「いただきます」


やはりどれも美味しい。

そして、今日の本題に入る。


「今日は、シロツメ山の洞窟内の魔物討伐で良いんだよな?」



「モカ、まだ寝ぼけてんの?スライムも居るのに大丈夫?」



「それは多分大丈夫.....多分」



俺達はまだ朝の7:00だというのに、シロツメ山に向かった。



朝8:00。その途中にある街、『サラト』に着いた。この街の建物には妙に傷や破損が多かった。


一応シロツメ山の情報を得るため、近くを通りかかった男性に話を聞いた。

シロツメ山の魔物討伐をしたいと伝えると、



「辞めた方が良い。ここ最近、足を踏み入れた人達は次々と行方不明になっている。悪いことは言わないから、帰りな」



「どういうこと?」



「理由は分からんが、街を見てみろ。どこか壊れてたり、ボロボロの家が多いだろ?最近では、魔物が街にまで降りてきてるんだ。はぁ、誰か助けてくれないかなー」



俺は余計に気になった。それに、そんなに危険な場所が街のすぐ近くにあるのならほっとけない。

俺はその男性にお礼を言って、シロツメ山へ急いだ。


シロツメ山の入口には看板があった。


『この先、恐ろしい魔物が出る故、危険』



「ココアさん、辞めますか?辞めませんか?」



「いや、行こう」



山に入る。特に何もない、ごく普通の山だ。

更に奥へ進む。

すると、どこからともなく、霧が現れた。



「ココアさん、この霧は、『霧蜘蛛(フォグモ)』と呼ばれる、魔物の吐息だそうです!」



「なら、本体が近くに居るって事?」



「多分そうだと思います!」



すると、前から1つの影が現れた。



「あれ、モカじゃん」


「ココアさんが2人?」


「にゃも!?俺だ・・・」



それは俺のシャドウだった。何か喋っている。



「虫、嫌い....幽霊、怖い....家から出たくない、ずっと寝ていたい....歩くのしんどい...めんどくさい....スライム耐性無し?なんじゃそりゃ・・・・・・」



「ココアさん、確かその人の心の声を映し出すって本に書いてましたけど、もしかして本音ですか?」



「モカ、あんたって結構ダルがりなの?そして虫嫌で幽霊苦手とか女子みたいじゃん。かわいい1面もあるんだね」



「うわー、図星と言うか、本音を言ってくれてる〜」


すると、そのシャドウがこちらに歩いてきた。



「ココアさん、このシャドウは、その人の技やスキルをコピーするらしいです!対策は、無謀だけど素手で戦うことって書いてます!」



「おー!素手か!格闘ね!得意分野だわ〜」



シャドウが俺を捕まえようと右手を出てきた。

俺はすかさず半身を切り、シャドウの顔に蹴りを入れた。



「グオオーー」



その影は一瞬で消えた。

そして、霧も少し晴れてきた。


「モカ、あんたって武器なくても強いんだね」



「まぁね!」



「ココアさん!霧が晴れたら『霧蜘蛛(フォグモ)』が現れるそうですよ!注意点は、ベトベトした糸で捕まえようとしてくるから避けろと!」



ミルクの言う通り、霧が晴れて直ぐにそこそこ大きな蜘蛛の魔物が現れた。



「これが、霧蜘蛛(フォグモ)?異世界の生物は全部デカすぎないか?」



「えっ?これが普通じゃん。怖いならお姉さんの後ろに隠れなさい」



「プシューー」



糸を放って来た。俺達3人はすぐさま避ける。


「ミルク!倒し方は?」



「はい。えっと、この本によると、八本の足を順番に斬れと書いてます!」



「でもミク、霧蜘蛛(フォグモ)は目がとても良いから、近付くのも大変だよ?」



「ミルクですよー!大丈夫です!2回目以降、糸を放つと、次に動くまで少し時間があるそうなので、次の糸を放ってから順番に足を斬ってください!」



「オーケー」


「分かった」



すると霧蜘蛛(フォグモ)が糸を放って来た。

何とか避ける事が出来たが、最初に比べると糸を放つ精度が上がっている。


「これは、長期戦になると不利だな....」



と、霧蜘蛛(フォグモ)の動きが止まった。



「ココアさん、カナさん、まず右足の後ろから2番目を斬ってください!」



「俺がやる!ホイッと!」


ザクッ!


1本足を斬った。



「次は左の1番後ろの足です!」



「次はお姉さんがやる。はぁっ!」


ザクッ


2本目も斬った。

今まで全然気が付かなかったが、カナも剣を持っていた。


「卵カッターだけじゃないんだ〜」





「その次は右の1番前の足です!」



「右側は俺がやる!よっこいしょ!」


ザクッ!!



「次は左の前から2番目です!」



「なら左はお姉さんね。はぁっ!」


ザクッ!


何とか4本の足を斬った。すると、フォグモが動き出した。


「ピュッー」



糸が飛んできた。さっきより嫌な位置に飛ばしてくる。



「次は右の前から2番目です!」



「了解!よっとっ!」


ザクッ!



「次は左の後ろから2番目です!」


「はあっ!」


ザクッ!


「ラスト、右、左の順番です!」



「これで終りね!」


「お姉さんも最後とっ」


ザクッザクッ!!



「グオオーー」


霧蜘蛛(フォグモ)は動かなくなった。


「ココアさん、カナさん離れてください!後は私がやります!」



「任せたミルク!」



「あとお願い」



「ひゃうんっ!全属性攻撃(フルアタック)!!」



ドゴーーーン!!



相変わらず凄い爆風だ。

そしてその巨大な蜘蛛、『霧蜘蛛(フォグモ)』を倒した。



「ナイスミルクの本!」



「お姉さんもその本に感謝」



「えー!私にはないんですか!?グズッ」



「おー泣くな泣くなっ!ミルクにも感謝してるよ!」



「よしよ〜し、大丈夫大丈夫。ミクも役にたってたよ」



「ミルクですよ〜!」



何とかその霧の正体、『霧蜘蛛(フォグモ)』は倒せた。

更に奥へ進む。

すると、洞窟であろう穴があった。



「これが洞窟の入口かー」


「でもどうすんの?ミクの魔法、この中で使ったらみんな潰れちゃうかもよ?」



「攻撃は俺とカナがやる。さっき見たいにミルクはサーポトお願い!」



「分かりました!ちなみにココアさん、この洞窟、スライムが居るそうですよ?」



「マジ!?」



「仕方ないなぁ。精霊召喚!」


「「「ペガ〜〜〜!!!」」」



それはカナの精霊、ライとフウとスイだった。



「この子達で、モカの後ろと左右を護ってもらう。前はお姉さんが護っててあげるから着いてきて」



「あ、あざます」



俺達3人と3匹は洞窟の中へと入って行った。

すると、青色のスライムが現れた。

カナの前にきて、


ペチンッ!


カナを叩いた。



「ん?あんた、今何したの?ふっ!」


ザクッ!


「ムニュ〜〜!」

スライムが消えた。


「女の子を叩くなんて最低ね!」

カナは若干怒っている。



更に奥へ進むと、魔物が沢山いた。


「イノシブシならモカでも倒せるよね?」



「ココアだって!倒せるよ!」



「行くよ!」



「オーケー」




「氷柱!」


沢山の氷柱が魔物目掛けてとんで行った。


ザクッザクッザクッザクッザクッザクッ!


5体は倒せた。カナはというと....、



「5秒の夢は2秒で終わる。水の斬撃(ウォータースラッシュ)



5体がもはやサンドイッチ状態、まとめて、

ザクッ!



「これが現実」



「やっぱあの技、卵カッターだわ」



外の魔物を倒すと扉があった。

その扉を開ける。

綺麗に光る石やよく分からないが見た事ない草が沢山生えていた。



「あれ、敵が居ない?」

と、思った瞬間!


「モカ!!」



グサッ



それは一瞬の出来事だった。


何かが俺の身体を貫通した。


「.......痛い、という、か.....熱い....」


「モカ!」


「ココアさん!」



グサッ


もう1発何か来た。



その瞬間俺は完全に意識がなくなった。






〜〜〜〜〜※※※※※※※※〜〜〜〜〜


・・・・・・・・・・・・・・・





どのくらい経っただろう。うっすらと誰かが俺を呼ぶ声が聞こえる。



「....アさん!.....コアさん!....ココアさん!」



俺はハッと我に返った。



目を開けるとミルクが泣いていた。カナも心配そうな顔をしていた。



「ココアさん!気が付きましたか!!ゔゔぅぅぅわ〜ーー」



ミルクが抱きついてきた。



「どうした?何があった?俺は?」



「モカ、あんたはさっき死んでたの」



「どゆこと?」



「豆粒くらい小さいスライムが貴方の身体を2回、貫通したの。そして、貴方は死んだ...」



「にゃも!?マジか!?」



「カナさんが、、蘇生、してくれ、たんでずよー!ゔゔぅぅ」



「てことは俺、死んでたの?」



「そう」



「しかも、豆粒みたいに小さいスライムに殺られたとか.....めっちゃダサッ!」



「これだからスライム耐性無しは危険なの」



「どうやってそんなに小さいスライムを見つけたんだ?」



「あんたを貫通した事によって、あんたの血がスライムに付着したの。それで目立つ赤色になって見つける事ができた」



辺りを見ると俺の血だろうか、結構あった



「あ、カナ、生き返らせてくれてありがとう」



「別に、あんたに死なれたら困るの」



「カナさん、素直じゃないな〜。さっきまで蘇生とか初めてだし生き返らなかったらどうしようとか泣いてたじゃないですか!」



「ちょっとミク!」



「あ、ごめん。本当にごめん。本当にありがとう!」


「モカ、立てる?」


俺は身体を起こしてみる。


「うん!全然立てる!大丈夫!ありがとう!」




この時思った。死とは呆気ないもの。そして痛いし熱い!それに、スライムも魔王の元へ行くまでに沢山遭遇するはず。

生きて魔王の元へ辿り着く事が物凄く危険だということがよく分かった。



「モカ、ここの主は、あの豆粒みたいに小さいスライムだったみたいだから、それを討伐したし、ギルド協会に報告しよ」



「ココアだよ、そうだな。早く帰ろうか」



そして、俺達は帰る事になった。

洞窟を出ると、太陽が眩しかった。

山を下る。すると、何かが俺の足に当たった。

それと同時に、足が出血した。



「.....痛っい....」


すると、1匹のスライムが現れた。

その瞬間、俺はまた意識がなくなった。






〜〜〜〜※※※※※※※〜〜〜〜





どのくらい時間が経っただろう。

自分でも良く分かった。俺はまた死んだのだと。



「ふふっふっ」


「大丈夫ですか?うふっ」





なんだか笑い声が聞こえる。


「あっ、ココアさん起きた〜ふふっ」




「......人が死んだのに、笑うなよ....」



「いや、モカ、さすがにあの死に方はおかしいよ?ふふっ」



「そーですよ〜!心配を通り越してあららって感じでしたよ〜」



「......どゆこと?」



「まさかスライムの上に自分から倒れて勝手に死ぬなんてね。スライムも驚いてたよ?」



「はい?」



「あのスライムに敵意は無かったみたいですよ?逆に、なんだか焦ってました」



「.....そんなことある?」



「スライムの上で死ぬのは本当に変だわ。それに蘇生も2回目だったからこっちも焦らずできたよ」



「さっき死んでから5分も経ってないですよ?」



「それって、つまり俺は・・・・・・」




「「「スライムより弱い!!?」」」




まさかだった。異世界やゲームの世界において、スライムより弱い騎士など間違いなく居ない。

それに、スライムを仲間にする系のゲームもあったはずだ。




「スライム怖っ!やっぱり物理攻撃が効く相手なら良いけど効かない相手は本気(マジ)で怖い!!」



「モカはヤバいね」


「ココアさんはピンチですね」



「いや、言葉が違うだけで2人の言ってる事の意味ほぼ一緒じゃん!」



「でもまぁ、スライム以外の敵の時は頼りにしてるよ」



「そーですよ!スライム以外なら頼りにしてます!」




「......そりゃどーも.....」




俺は左右と後ろを精霊のフウ、スイ、ライに護って貰いながら山を下った。




山を降りると、入口に誰かいた。



「無事だったのか!?」



それはさっき俺達が山について聞いた男性だった。



「あれ、さっきの?」



「いやー、心配してたんだよ。まさかこんなに若い子達があんな危ないとこに本当に行くとは思わなかったけどな」



心配してわざわざ様子を見に来てくれたそうだ。

山の入口までであるが。



その男性を後にして俺達はギルド協会に向かった。



ギルド協会に報告を終えるとトワさんが喜んでいた。



「さすが、ギルド・ミルクココアさんですね!あの洞窟には、いろんな鉱石や薬草が手に入るので、皆さん大喜びですよ!」




報酬がかなり入った。



トワさんは続けて言う。



「次はこちらのダンジョンはいかがでしょう?魔物を討伐すると、新たなスキルが手に入る依頼ですよ!」



「それ良いですね!」



「場所は南東の方角に進んで頂くと、ダンジョンの入口がありますのでその中です」




「ゲームかよ...。まぁ、分かりました、明日はそれにします」



こうして明日も依頼を引き受けた。


そろそろステータスが上がってきているので、新たなスキルが欲しい所だ。



.........もうスライムには遭遇したくない.........





今回も読んでいただき誠にありがとうございます。

これからも引き続きよろしくお願い致します。


感想や、評価、ブックマークなどもよろしくお願い致します。

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