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プロローグ2 魔法界編

プロローグ2は魔法界の少女の紹介です。

こちらも読まずに本編に行っても大丈夫です!

ここは魔法の世界。

今日も魔法の学校の旧校舎で、一人勉強している綺麗な白髪が腰くらいまであり、瞳をキラキラさせて人間界の勉強に取り組む少女が居た。



人間界の真似で私のプロフィールとやらを作ってみた。


名前 フォレスト・ミルク

年齢 ひみつ

体重 ひみつ

身長 156cm

趣味 人間界の勉強



彼女は、筆記と実技共に首席の優等生。

人付き合いも上手で、いろいろと頼まれる事が多い。

だが少し臆病者。



教室の後ろから声がした。


「おーい、ミルクちゃーん!」



「ひゃうんっ!」



私に声をかけて来たのは隣のクラスの同級生で学級委員をしている少し茶髪の入ったショートヘアーの女の子、名前はルーナ・リオン


「あっ、リオンちゃん!驚かさないでよ〜」



「ごめんごめん。相変わらず臆病ものだな〜。今日も一人...。何の勉強ですかー?」



「うん!人間界に行く魔法の勉強してるの!」



リオンちゃんは私の事を凄く気にかけてくれる、同級生とは思えないお姉さん的存在。


「でも凄いな〜ミルクは」



「何が?」



「人間界に行く魔法はこの学校の首席じゃないと教われないんだよ?生徒は何千人といるのにその中のトップだなんて」



「凄くないよ...。ただ、1度でいいから言ってみたいの」



「ならさ、人間界に行けるようになったら私も連れて行ってね!」



「もちろん!ちゃんと安全に連れて行けるように頑張るね!」



この魔法学校は、何千人と生徒がいる。歴代の先輩達も、首席ではあったが人間界に興味を持つものは少なく、今では魔法の世界で人間界に行けるものは全人口8億3200万人のうち、たったの18人だそうです。



私は素朴な疑問を聞いた。


「ねぇリオンちゃん、なんでみんな人間界に行きたくないんだろう?」


「んー、私的には住み慣れた環境じゃないってのが少し怖いかな〜。それに、その魔法事態が失敗したら変な世界に飛ばされるって言うじゃん?一応、帰って来れるみたいだけど」




確かに、失敗すると、人間界でも魔法界でもない場所に飛ばされると先輩に聞いたことがある。

それでも私は人間界に興味があった。

先輩達が作ってくれた本。私は参考書だと思っている。

向こうの世界の人も、見た目はほとんど同じで沢山の人が住んでいるそうで、私達と根本的に違うのは、『魔法を使えない』ということ。

私達から見れば、魔法を使えないなんて、と思うけれど、魔法ではないのに火を使えたり、自動で開く扉や、人間を沢山乗せて空を飛ぶおっきな飛行機とかいうやつにも興味があった。

私はリオンに言った。


「少し、練習に付き合ってくれる?」



「良いよ!頑張ってね!」



私達は屋上に来た。

この屋上には、人間界に行くための魔法陣が描いてある。

魔法陣は、私達の魔法の世界を表したという、大きな丸の中の右に三日月、左に星のマークが描いてある。

私は杖を持ちその上に行き、呪文を唱える。



「精霊の導きよ、我に聖なる光、月の光、星の光、魔法の光、人間界の光、5つの光の加護を与えたまえーーーーーー」


辺りから、光の粒子が私を包み込む。

次の瞬間、急に黒い渦と変わり私を呑み込んだ。


「ーー失敗......」



「ミルク?ミルクッ!」


リオンちゃんが叫んでいる。その声もだんだん遠くなって行く。




そして私、フォレスト・ミルクは黒い渦と共に消えた。

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