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イラン・イスラーム共和国〜ペルシア帝国の末裔・イスラームの守護者〜(西アジア)

基礎データ

 国名 イラン・イスラーム共和国

 面積 1,648,195平方キロメートル(日本の約4.4倍)

 人口 8,000万人(2016年)

 首都 テヘラン

 通貨 イラン・リヤル

 言語 ペルシア語他

 宗教 イスラム教(主にシーア派) 他ゾロアスター教を含め多数

各目GDP順位 28位

一人当たりの各目GDP順位 99位

平和度指数ランキング 142位

 

・概略

 西をイラク、東をパキスタンに挟まれたムスリム国家。シーア派としては最大の国家である。国土の大半が山岳地帯であり、気温差が激しい。中東という地勢にも関わらず、氷点下に達する地域もある。

 厳格なイスラーム(シャリーア)に則って政治を進めようとしている点ではサウジアラビアと近いものの、宗派の違いや、他の要因も相まって極めて仲が悪い。

 

・歴史

 古代には世界で初めて中東を統一したアケメネス朝ペルシアや、ローマ帝国と争ったパルティアやササン朝が存在し、豊かな文化が芽生えた。

 中世になるとイスラームの領域となり、やがてサファヴィー朝の下でオスマン帝国やムガル帝国と並び立った、

 近代になるとロシアと英国の間で勢力圏争いのチェス盤にされ、冷戦期になると新米のパフラヴィー朝がペルシアを支配した。イランと改称したのはこの王朝である。ちなみに国名をイランと変えた後、最初に友好条約を結んだ国は日本だ。白色革命と呼ばれる急進な西洋化が進められた。当時最も安定していると言われたにも関わらず、1979年のイラン革命で王朝が倒れ現在に至る。

 パフラヴィー朝時代にあまりに急進的な近代化ないしアメリカ化が行われたため、反動からイランの反米感情は根強い。保守的なシーア派政権であるため周辺国との軋轢もあり、イラン・イラク戦争や核開発問題など、外交関係に大きな爆弾を抱えている。


・経済

 石油埋蔵量は世界四位。敵対国家が多いためか、輸入に頼らず出来る限りのものを自給しようとしている(抵抗経済)。そのため安い商品が入ってこず物価は高い。


・軍事

 イラン軍の勢力は、現役523,000名、予備役350,000名(2019)との概算が英シンクタンクでなされている。また正規軍とは別に革命防衛隊を有する。

 ロシアと協力関係にある他、シリアにも部隊が駐留している。ガワはともかく、内部の近代化が遅れているのは確実と見られているものの、国際的な活動は活発化しており、各地の武装勢力を支援しているようだ。

 陸軍もそうだが、海軍にもフリゲート、コルペット、潜水艦から構成される正規軍と、魚雷艇やミサイル艇からなら革命防衛隊の海上戦力がある。なお20世紀末には米軍の攻撃を受け、イラン海軍のフリゲートが沈められたことがあった。

 三軍に渡っての特徴として、イラン革命前の西側兵器と革命後の東側兵器が混在していることが挙げれる。北朝鮮から技術や装備を買ったこともあるようだ。


・その他

 

 イランといえばと聞かれて真っ先に思い浮かぶであろうペルシア絨毯には、約2500年の歴史がある。

 またゴディン・テペという遺跡では、人類初のビールが醸造されたという痕跡が見つかっている。

 日本とは奈良時代から交易を行なってきた。中国を通じたペルシア文化の流入もよく知られている。

 国家の緑はイスラーム、白は平和と永遠、赤は勇気を表す。白と緑・赤の境目には「アッラー・アクバル(神は偉大なり)」とそれぞれ11回刻まれている。標章はイスラム的な三日月四つに剣を組み合わせたまのであり、アッラーというアラビア文字の図案化でもあるのだとか。

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