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イタリア共和国〜スキピオの兜頭に被りて〜(ヨーロッパ)

基礎データ

 国名 イタリア共和国

 面積 30.1万平方キロメートル(日本の約5分の4)

 人口 6060万人(2018年・推定)

 首都 ローマ

 通貨 ユーロ

 言語 公用語はイタリア語

 宗教 キリスト教(主にカトリック)

各目GDP順位 8位

一人当たりの各目GDP順位 27位

平和度指数ランキング 31位

 

・概略

 言わずと知れたパスタとピッツァの国。少なくとも、日本ではそういった文化的なイメージが強い。

 地中海の中央部に位置するイタリア半島を主要な国土とし、シチリア島とサルデーニャ島も有する。なお、イタリア半島はよく長靴に形容される。

 G7の一角であり、北部の工業地帯がその生産力を支えている。

 統一が19世紀まで遅れたため、各地方独特の文化性があるのが特徴だ。


・歴史

 ローマ帝国の後継国と豪語してやまないが、政治的な連続性はない。民族性も全く異なる。しかしサブタイトルであるイタリア国歌の一節にある通り、文化・精神的な繋がりは強い。スキピオとは共和制ローマの英雄で、カルタゴの英雄ハンニバルをザマの戦いで破った将軍である。

 ローマ帝国崩壊後、ゲルマン系フランク人によって建てられたフランク帝国が三分割された。その中央部がさらに分割され、その南部がイタリアの前身といえる。とはいえ、南部と北部では大きく異なった歴史を経験しており、ローマは教皇領だった時期が長い。

 中世におけるペストの流行に晒されたのち、ルネサンスと呼ばれる文芸復興の時代を迎える。ダ・ヴィンチやミケランジェロ、ラファエロの活躍もこの頃。

 ガリバルディらの活躍もあって、1サルデーニャ王国を中心にイタリアが統一される(19世紀)。

 第一次世界大戦では協商国に、第二次世界大戦ではムッソリーニの下で枢軸国につき、熾烈な戦闘を演じた。しかし戦果はさほどではなく、今日の日本ではヘタリアと呼ばれることがある程だ。

 近年は多党制故に政治が安定せず、南北格差やマフィアなど問題は数多い。世界遺産が多く、文化的な観光地には事欠かない。


・経済

 ユーロ圏平均を下回る低成長ではあるものの、先進工業国として高水準のGDPを維持している。

 主要産業は医薬品と自動車で、フィアットやアルファロメオといったメーカーが有名。特にフィアットは戦車で有名だと筆者は勝手に思っている。

 南北の経済格差が大きく、工業力はほとんどローマ以北に集中していた。しかし近年は産業移転が進みつつある。対象としては、軍功や養殖業で知られるタラントなどが有名。


・軍事

 軍事費はGDPの1.2%。2016年時点の兵力は17万人で、陸軍100,211人,海軍30,421人,空軍39,368人を揃えていた。プラスして国家憲兵隊も存在する。

 世界七位の軍事費を誇り、装備も近代的。世界大戦での活躍から弱体と思われがちだが、その原因は燃料の備蓄不足や物資の不足などが大きい。

 艦載速射砲の生産で知られるオートメラーラ社はイタリア企業。

 イタリア軍については数々の逸話があるが、真実を織り交ぜた嘘か、嘘を織り交ぜた真実である可能性が高いため、鵜呑みにするのは少し待った方が良いかもしれない。


・その他

 チェルノブイリ原発事故以来脱原発を進め、国土に原発が存在しない。しかしフランスにとって最大の電力輸出国であり、フランスは原発が電力供給中心である。


 イタリアの国旗はフランスと由来を同じくし、ナポレオンが直々に決めたとされる。トリコローレ(三色旗)というのも、フランスのトリコロール(三色旗)そのものだ。緑は国土、白はアルプスの雪と平和、赤は愛国者の熱い血を表す。なおフランスと同じく、三色合わせて「自由・平等・博愛」を象徴するようだ。


 なおイタリアの経済的な中心都市は、ローマではなくミラノである。また文化においても、「ミラノ・コレクション」の開催など、最先端の流行を発信しているのは此方だ。

 日本人に馴染みがある都市としては、洪水と運河で知られる水の都ヴェネツィアや、ナポリタンで知られるナポリがある。

 食や文化において、イタリアは欧州の故地と言って良いだろう。

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