表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/20

イギリス 〜王室と共に歩んだ世界帝国〜(ヨーロッパ)

基礎データ

国名 グレートブリテン及び北アイルランド連合王国

 面積 24.3万平方キロメートル(日本の約3分の2)

 人口 6,600万人(2017年)

 首都 ロンドン

 通貨 スターリング・ポンド

 言語 英語

 宗教 キリスト教(英国国教会が七割)

各目GDP順位 5位

一人当たりの各目GDP順位 22位

平和度指数ランキング 45位

 

・概略

 言わずと知れたヨーロッパ北西部に位置する島国。ドイツ、フランスと並ぶ欧州随一の大国であり、独自通貨であるポンドは国際基軸通貨の一つとなっている。グレートブリテン島、北アイルランド、その他海外領土を国土に持つ。正式な国名はグレートブリテン及び北アイルランド連合王国であるが、これは英国がグレートブリテン島のイングランド、ウェールズ、スコットランドとアイルランド島北部からなる故の名称だ。一般的には連合王国(UK)と呼ぶ。ロンドンの時計塔、ビッグ・ベンが有名。

 

・歴史

 英国は島国であるが、日本と違い大陸に極めて近かったためだろうか、イングランド地方は異民族の侵入を何度も受けた。古代から中世にかけての英国は、ケルト人やローマ人、ゲルマン(アングロ・サクソン)やノルマン人の侵入を受けている。そのたびに支配者層が入れ替わったが、人々の文化は融合し、特にキリスト教とゲルマン系の文化を色濃く残した。またノルマン・コンクエスト(ノルマン人の征服)でイングランドを征服したノルマンディー公ギョームはフランス貴族であり、イングランドの支配階級はフランス文化を基本としていた。それ故、日常的に使われそうな英単語はドイツ語に近い場合が多く、特殊な英単語はフランス由来である場合が多い。これ以降、イングランドを中心とした歴史を記述する。

 近世後期から近代にかけて、英国は世界最強の国家へと発展を遂げた。百年戦争を経てあくまでフランス人だった支配階級がイングランド人としての意識を持ち始める。またウェールズ、スコットランドを合併して(なお同君連合はスコットランド主導)ブリテン島を統一すると、アイルランドにも進出した。革命はフランスと比較して穏健に勧められ、立憲君主制が比較的早期に実現した。同時に世界中に植民地を築き上げ、独立戦争で知られる十三植民地(アメリカ合衆国)のほか、カナダ、エジプト、インド、南アフリカ、オーストラリアなどをその構成域とした。オーストリアなど一部の国に今もは国旗に英国国旗であるユニオンジャックがあしらわれている。最盛期の面積は世界の四分の一に達し、産業革命、圧倒的な海軍力とも相まってその国威は高まった。スペイン衰退後は日の沈まない帝国と称され、パクス・ブリタニカ(英国の平和)と呼ばれる時代を現出した。しかし二度の世界大戦で国土が荒廃し、新興の大国たるドイツ、次いでアメリカとの競争にさらされ衰退した。植民地も相次いで独立し、もはや世界最強の国ではなくなってしまったが、それでもなおヨーロッパ第二(フランスとよく入れ替わるとはいえ)の経済力を維持し、国際社会の重要なプレイヤーであり続けている。


・経済

 内需の下支えと高度な社会福祉制度、ポンド安に支えられて穏当な経済成長を続けている(2019) 。EU脱退による景気減速が見込まれ、実際に影響が既に出ているため、上げる予定だった金利を引き下げるなどしているものの、今のところ致命的な影響は見られない。

 主要産業は自動車や航空機といった工業のほか、ロンドンを中心とする金融業、北海油田に支えられる石油産業などが挙げられる。


・軍事

 国王の軍隊という事で、海軍、空軍は共にRoyal(王立)という接頭辞をつけて呼ばれる。陸軍だけはは領主の私兵隊や義勇軍から成るため、British Armyである。

 英国は島国のため、陸軍は比較的規模が小さい。しかし戦車二百両以上、装甲車二千両以上を保有し、十万人程度の人員を揃えている(2012)。なお徐々に削減される予定だ。

 王立空軍は世界で最も長い歴史を持つ空軍で、主力戦闘機はユーロファイター タイフーンである。

 王立海軍はかつて英国の覇権確立を支えていたが、二次大戦の後、規模を大幅に縮小された。しかし近年再整備が進められ、2017年には航空母艦クイーンエリザベスが就役している。原子力潜水艦や揚陸艦も装備し、大規模な海兵隊も存在するため、海上自衛隊と比較して遥かに攻撃的な性格の強い海軍だ。

 


・その他

 料理が不味いことで知られるが、イメージほどではない。ただしゲテモノ料理も勿論あるため、店を選ぶらしい。フィッシュ&チップスは国民食。(個人的にはローストビーフが好きです)

 歴史の勉強をして最も嫌いになる国といった声も聞かれ、パレスチナ問題の要因の一部となった三枚舌外交、アヘン戦争、タスマニアアボリジニの絶滅など恐怖をかき立てる歴史もある。

 国旗であるユニオンジャックは、イングランド、スコットランド、北アイルランドの国旗を組み合わせ、多少弄ったものだ。それぞれの国旗はどれもその国の守護聖人に由来する。単純に組み合わせたわけではないので左右非対称だが、国際的な行事でもたまに上下左右が間違えられる。

 文化面では、文豪シェイクスピア、ハリーポッターやシャーロックホームズなどの文学作品、リバプール初の世界的バンドであるビートルズなどが有名。


 (なおジョークでよく言われることだが、フランスが遺伝子レベルで嫌いらしい)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] >それぞれの国旗はどれもその国の守護聖人に由来する。 全然知りませんでした。勉強になりました (`・ω・´)ゞ~♪
[一言] つくづく歴史とかにうとい私です。 イギリスは日本と似たような背景なのかな? 大航海時代が日本でも同時期に起こっていたら…… とかいろいろ想像してしまいます。 あとは産業革命、これもイギリスで…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ