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「ただいまー、と言っても誰もいないか」
なんとか家にたどり着いたあたしは部屋に戻り、早速汚れた身体を洗うために着替えを持って浴室へ急いだ。
濡れた頭からは、滴が落ち、歩けば足跡が付く。
「制服、こんなに濡れてるけど、月曜日までに乾くかなぁ。シミにならなきゃいいけど……」
汚れた制服などを脱ぎ、洗濯機に入れる。
隣の浴室に入り、シャワーの下に立つ。
そしてシャワーの蛇口をひねった。
すると、勢いよく温かいお湯が噴き出す。
と思っていたが、なんといきなり熱湯が噴き出してきた。
「熱っ!」
あたしはすぐに蛇口を戻した。
「なんでこんな熱いお湯が出るのよ!」
よく見ると温度調節が一番熱いところになっているではないか。
それに気付いて、温度調節を元に戻し、気を取り直してシャワーを浴び直す。
火傷しなかっただけまだまし。
そして思った。
雨で冷えた身体を温めるには、シャワーが一番。




