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「いってきまーす」

 あたしは急いで玄関で靴を履く。

「有美、傘持っていきな、雨降るから」

 振り返ると、母さんがあたしの傘を持って後ろに立っていた。

「いい、いい。たぶん降らないから。天気予報でも降らないって言ってたし」

「あら、そう。それからね、母さん、お昼お友達の所へ行って居ないから。お昼ご飯は自分で作って食べてね」

 いつもののんびりペースで話す母。

 急いでいるあたしにとっていい迷惑。

「はいはい。いってきまーす」

 話を軽く聞き流して急いで玄関を飛び出した。

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