096.村長
【文化ランク:1 発展ランク:1 人口:199人】
「フラワリングです。よろしくお願いします」
ジャナカさんが選んだメイドが挨拶をし、ボクたちも軽く自己紹介をしました。
フラワリングちゃんは、これからジャナカさん付きのメイドになります。
生体としての所有権はボクにありますけどね。
年齢は12歳の可愛くもあり綺麗でもある女の子です。
いや、可愛らしい娘が、綺麗になる途中かも・・・。
あっ、もちろん服装は、メイド服です。
このメイド、フラワリングちゃんは、ジャナカさんへの報酬です。
ジャナカさんには、まず村長をやって貰おうと思ってお願いをしたところ、『メイドが貰えるのなら・・・』と喜んで了承してくれました。
やっぱりメイドは欲しいですよねぇ。
男の浪漫です。
ボクももう少し欲しいんですけど、ダメなんです。
いくら未開封の生体があっても、管理出来るよう体制が出来るまでは開封出来ないんです。
そして、未開封の女性の生体は全てマナに『今は、必要ないですよね?』と言われ取り上げられています。
なので自由に出来る女性の生体は無いんですよ。
男性なら腐るほどあります。
でも、腐らないんです。
仮死状態であっても、生きているんです。
スイッチひとつで動き出すんです。
捨てるに捨てれないじゃないですか。
あー、腐ったら捨てれるのにって、何回思った事か・・・。
もちろん、冗談ですよ?
それはともかく、ジャナカさんにメイドを条件に出された時、頭を下げてマナに出して貰おうと思って、チラッとマナを見たら、何も言わずにソッと、『養殖一品モノシリーズ メイドさんタイプ 幅広いマニアックなニーズに対応、これで今晩からあなたもご主人様』を数箱出してくれました。
人前で頭を下げないで済むようにしてくれたのでしょう。
気遣いの出来るメイドです。
で、マナが出したメイドさんからジャナカさんが選んだのがフラワリングちゃんです。
ジャナカさんは、一番のロリッ娘を迷わず選びました。
「ジャナカさんとフラワリングちゃんは、今日から、あそこに住んでね」
ボクが指差したのは、大きな建物、そう、この城郭内で一番大きな建物です。
ボクが住んでいる家や宿屋より遙かに大きいです。
川の中洲と言うか、かなり広めの小高い丘があって、川がその部分を避けて下流で合流。
その約2Km×3Kmの丘の上に設置された白いお城です。
闘技場とかあって、イベントも余裕です。
後、跳ね上げ橋があって、籠城にも便利です。
「お掃除が大変そうです」
確かに大変そうです。
ひとりで、敷地内を掃除しようと思ったら、何年かかるのか想像もつきません。
「ラーマさま。あれお城ですよね?」
ジャナカさんは、お城を指差して、カクカクと機械のようにボクの方を向き、ガクンと肩を落としながら、そう言いました。
「ははは、何言っているんですか、誰がどう見ても、村長用の家にしか見えないじゃないですか。ねぇ、マナ」
「もちろんです。お嬢様」
「家じゃなく、お城ですよね? 王様が住むようなお城ですよね?」
「冒険者を含めて住人200人ほどしかいないんだから、王様はないでしょう。でも、村長じゃなく王様と呼んで欲しければ、王様で良いけど? 現状を受け入れるか、フラワリングちゃんを諦めるか、どうする?」
別に選択させる必要もないんですけどね。
「現状を受け入れます」
カクンとうなだれて肯定しました。
「じゃあ、フルフラット王国、ジャナカ・フルフラット国王、よろしく。あっ、間違えた。名も無き村のジャナカ村長、今後もよろしくね」
ガクンと膝が崩れて、しゃがみ込むジャナカ村長。
「追加で人手が足りないのなら、企画書を出して、ボクを納得させてね。はい、これ、紙とペン」
無理矢理、手に握らせました。
「フラワリングちゃん、ジャナカ村長を頼んだよ」
「はい」
ジャナカさんと言う、結構優秀そうな現場監督をゲットです。
シミュレーションゲームみたいに、内政は委任が楽で良いです。




