090.亜死屍累々
【神の加護:キャスト時間:0秒】
【回復魔法:範囲回復:レベル7】
3時間の死闘の末に出来上がった、死体直前のクラン挙母とクラン脱兎山のメンバーに【回復魔法】をかけます。
この状態で転んだりしたら、死んでしまうくらいボコボコですからね。
もちろん、ひとりも殺さず蹂躙したロロロロにもかけてあげます。
精神的に疲れたでしょうからね。
「ありがとうございます。でも、不甲斐ないです。ラーマちゃんさまからの試練をクリア出来ませんでした」
うなだれるレパードさん。
「かたじけないです。野うさぎ一匹倒せないなんて、俺も悔しいです」
大地を殴り、八つ当たりするセルシオさん。
「だから無理だと言ったんだぜ。あのうさぎは、お嬢の従魔だぜ。それも再命名したヤツだ」
シンがやってきました。
もう戦闘はないと判断したのでしょう。
セルシオさんとレパードさん、そして、各クランのメンバーたちは驚いています。
シンのセリフの意味に気付いたようです。
「再命名って事は、元々はネームドモンスター!?」
ピンからキリまでの強さのネームドモンスターがいるようです。
ここには、レベル50で倒せるネームドモンスターはいなかったみたいですが・・・。
「レベル差が10倍あればできる命名。その法則からいけば、再命名も理論上出来るとは思っていたんですけど、本当に出来たんですね。と言う事は、最低でもレベル100の野うさぎ・・・」
レベル1の10倍の10倍で計算したのでしょうね。
「ああ、レベル777だってさ」
ポカーンとするセルシオさんとレパードさん。
「あのちっこい野うさぎがレベル777?」
「わたしたちじゃ、手も足も出ない・・・出てましたね。通用しなかっただけで・・・あの、可愛らしい野うさぎに・・・」
みんなの視線がロロロロに集まりました。
ポンって
ロロロロが煙に包まれ、周りに緊張が走ったようです。
中には慌てて武器に手をやった人もいました。
さすがに、武器を抜いて敵対行動まではとらなかったようですが・・・。
「ヌシさまぁ~。ほめて、ほめてぇ。ロロロロ、頑張ったんだよぉ」
幼女です。
周りのみんなから溜め息がでるくらいのコスプレレベルのうさ耳標準装備の幼女です。
鬼角・・・いえ、仔羊の角と、虎縞・・・いえ、横縞のビキニを着た銀髪で赤い目をしています。
この幼女は、兎人化したロロロロです。
ボクに誉めて貰おうと、ボクに抱き付いて来ました。
モフモフは無くなりましたけど、幼女らしいプニプニです。
さすがに、ボクのストライクゾーンから外していますけど・・・これはこれで良いです。
そうです。
余計な事を思い付きました。
違います。
良い事です。
素晴らしい事です。
「これで、試練をクリアですね。野うさぎを捕まえて、ボクのとこに連れてきてくれました」
キョトンとする周りの人たち。
「誰かが、ロロロロを捕まえてボクのところに来れば良いんですから、ボクが捕まえても問題ないですよね」
徐々にボクを見るみんなの目が変わってきました。
まるで、神聖なモノを見るような視線です。
そう、神や女神を崇めるような視線です。
って、あなた方の中の人が、神や女神ですよ?
まぁ、天使や駄女神の人もいるでしょうけど。




