079.血汚齢糖
女神リマト・ニンスンのドロップ品は、血汚齢糖と言うお菓子でした。
牛の血を混ぜて固めたモノらしいです。
なにかと思ったら、どう見てもミルクチョコレートでした。
牛の血じゃなく、牛の乳ですね。
これは、食後にでも、みんなで等分する予定です。
宿屋の2階にある第2食堂に移動しました。
厨房が大中小合わせて3つあって、中くらいの大きさの厨房のあるところです。
フロア中央が厨房で、厨房の周りがカウンターになっています。
約200人、食事が出来るようになっているんですけど、これ、全座席埋まるんですかね?
「へぇ~、姉御とマナが、食事の準備をしてくれるんだぁ」
ボクとマナが厨房に立っているから、つやっつやになったティコアがそう言ってきました。
ボクは吸い尽くされた感じです。
実際、吸い尽くされてはいません。
搾り吸い取られたと言う方が、正解っぽいです。
「私は、甘いの9、塩味の1の組み合わせで300グラム、固さ普通で」
完全食の組み合わせでしょう。
人に頼む時は、そうやって頼むんだぁ・・・。
「かしこまりましたです」
ティコアの注文にマナが応えようとしたので止めます。
「ちょっと待って、今日の夕飯はこれっ」
視線移動でアイテム収納を操作して、牛ヒレ肉をチョイスしました。
ドンッ
反応が速かったのはティコアです。
「あ、姉御、それ死体?」
ティコアは、どん引きしてます。
マナは、なんとか我慢してる感じです。
それなりの大きさの牛ヒレブロック肉が置かれたんです。
知識が無いと、驚きますよね。
クリス、シンは、この時が来たかぁって感じの表情です。
カルキは・・・カルキですね。
「いいえ、最高級の牛ヒレブロック肉です」
てきとーに最高級を付けました。
「お嬢、本当に美味いんだろうな?」
シンは、覚悟を決めていたようです。
「もちろんです」
「分かった。オレが最初に頂こう」
キリッとしたライオン顔はアスキーアートを思い出して、笑いを堪えるのが大変です。
「ズルいのじゃ。ズルいのじゃ。妾も美味しいの食べたいのじゃ」
「分かりました。2人前・・・」
「マスター、私も、食べてみたい」
クリスが積極的です。
お風呂の時の・・・なんでもないです。
「姉御、もう1枚追加で」
「お嬢様・・・」
「はいはい、マナの分もね。じゃあ、全員分、まとめて焼きますね」
【乙女流:合気術:刹那】
一瞬で全員分切り分けました。
ヒレ肉なので多少厚くても良いのですが、1cmほどの厚さにカットします。
カットしたヒレ肉の片面に絶妙なバランスになるように塩、胡椒で下味を付けます。
カウンターに備え付けられている鉄板焼きのプレートに油を引きスッとヒレ肉を置きます。
ジュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
みんながヒレ肉を注目しています。
惚れ惚れするような良い香りです。
って、そんなに余裕がありません。
肉が薄いので焼きすぎてしまいます。
スッと裏返して、パカッと半円形のフタを被せました。
【乙女流:合気術:刹那】
今のうちにお皿とナイフ、フォークの準備です。
みんな、いきなり現れたお皿とかに驚いていました。
もうそろそろですね。
パカッ
【乙女流:合気術:刹那】
少し赤みが残ったヒレ肉をお皿に載せました。
ついでに、食べやすい大きさにカットしておきましょう。
本当にシンプルな味付けと調理方法で仕上げました。
突き合わせも無いです。
「さぁ、どうぞ」
途中途中で【乙女流】を入れたので、みんな、目で追えなかったようです。
状況について来れていません。
口蹄疫系の話も書いたけど、ばっさりカット(´;ω;`)




