073.焼身剣製
ティコアが干将莫耶の柄同士を合わせると、光の弦が張られた弓になりました。
シンと同じように干将莫耶の固有スキルを使いたくなったらしいです。
実際、エクスカリバーの固有スキルは派手な技でしたからね。
「鍛冶屋夫婦の焼身剣製」
ティコアがそう言って弦を引くと、ワイルドラビットがいる地面が火に覆われ、ワイルドラビットがバインド状態になりました。
ウェアラブルディスプレイによる補足説明だと燃えているのはコークスで、熱量は2,200度・・・。
ワイルドラビットの炭素部分が炭になりながら真っ赤に燃えています。
もう勝負が付いているんじゃないですか?
この状態でワイルドラビットのHPは0でしょう。
きっと、エフェクトの間は、生きているみたいな状態です。
そして、ティコアのHPと引き換えに、ワイルドラビットを中心にして、空中に光の剣が現れました。
ドンドンティコアのHPが削られていきます。
「くっ、シュゥゥゥゥトォォォォ」
ティコアが弦を離すと同時に、真っ赤に燃え盛るワイルドラビットに光の剣が突き刺さっていきました。
キンッ カンッ キンッ カンッ
金属音が凄いです。
剣と剣、槍と槍、剣と槍がぶつかっていたようです。
数秒の間に3,000本近い剣と槍がワイルドラビットに刺さっては消えを繰り返しました。
シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
煙が現れたと思ったらすぐに消えました。
焼けたワイルドラビットのいた場所に何かあります。
「やっぱ剣製の固有スキルだけあるわよね。ちゃんと武器が出来てるじゃない」
よく見るとティコアの言う通り武器です。
それも・・・。
「いや出来てるの槍だし、それも、けだものの槍【レア】・・・」
妖怪には即死攻撃、それ以外には攻撃力皆無だそうです。
今のところ、全くといって使い道無いです。
ほんと、意味ねぇ~です。




