071.キングボ○ビー
やっと本編が始まるって感じです。
360度、見渡す限り、草原、草原、草原、草原、水平線、水平線、宿屋です。
5Km四方の草原で、中央が盛り上がっていて、泉になっています。
その泉から、海に流れるように位置を少し調整しました。
採集ポイントもあり、ハーブとかも期待できそうです。
で、お目当ての獲物はと言うと・・・。
ワイルドラビット、ワイルドチキン、ワイルドボア、ワイルドバッファロー、ワイルドシープ、ワイルドクラブ、キングボムビーなどがポップし出しました。
ワイルドをつければ許されると思っているかのようなネーミングです。
美味しそうなのと、ヤバそうなのがいます。
いや、名前が似ているだけでしょう。
「キングボムビー、あの蜜蜂は注意だな。HPが少なくて、通常は1撃で倒せるんだが、攻撃をミスって、瀕死の状態にさせると、俺たちの所持金を火薬に変換させて爆発しやがるんだ。所持金が多いと被害が大きいとか、全く、冒険者泣かせの敵だぜ」
似てるだけじゃ無かったです。
えげつない敵です。
クリスがボクの袖を掴む力が強くなりました。
まぁ、所持金がとんでもないことになってますからね。
今現在は2兆越えたところです。
もちろん、単位はペッタンですけど・・・。
それに、クリスは、ライスソルジャーパルダリウムとの領土戦が始まる前までレベル1で、領土戦の時にパルダリウムにいたので、経験値が入って、今は、戦闘未経験のまま、レベルが11まで上がっています。
ですから、戦闘が怖いのもあるでしょう。
余裕綽々なのはレベル2のマナです。
レベル的には関係しそうなんですが、所持金0ペッタンっぽいですから、関係無さそうな感じで話を聞いています。
「マナ、買い出しように、お金預けておこうか? これから、仕事で必要だよね?」
「は、はいです」
消えそうな感じの返事でした。
「1億ペッ・・・」
最後まで、言わせて貰えませんでした。
ボクの腕を両手で掴んで今にも泣きそうな顔でプルプルと首を振っています。
「キングボムビーは、経験値が少なくて、極稀に出るドロップ品も換金率の低い『至高の蜂蜜』くらいしか無いから、スルーしようっか」
無茶苦茶気になるドロップ品です。
あーして、こーしてと夢が膨らみます。
「シンやティコアは、ドロップ品を口にしないんですか?」
ふと思った事を聞いてみました。
「ドロップ品は基本、換金だろ?」
何当たり前の事を聞いてくるんだって顔です。
「そうそう、極々少数の合成で遊んでるヤツ以外は、換金以外にする事無いんじゃないの?」
ティコアも同じでした。
中の人がいる人たちはお遊びかもしれないですけど、ボク、カルキ、マナは、生活がかかっています。
ごめんなさい。
全くかかっていません。
もっと美味しいモノが食べたいだけです。
ドロップ品の考え方を改めて貰わないといけないです。




