061.らぶらぶオーラ
「あれ、シンじゃない。偶然だね。こんなところで何してんの? 私は、たまたま、ここに出物の武器を探しにね。店に入ろうとしたら、本当に偶然にシンを見かけたんだけど・・・。で、私をほったらかしにして、3人も可愛らしい娘を連れて、それも、こんなに、いちゃついて、ほんとに何してんの?」
この人、凄いです。
とっても、分かりやすい人です。
シンへの好き好きオーラが出まくりです。
しゃべる口調から判断すると、偶然じゃなさそうです。
たぶん、シンがここにいるのを知っていて来たんでしょう。
「どういう風に見えてるか知んねぇけど、どこがいちゃついているんだ? 今は、凶暴なこいつらの八つ当たりに付き合わされてるだけだぞ。それに、オレとお前は、冒険者ギルドで良く組むパーティーの仲間ってだけだろ? 私生活まで口出されたくねぇな」
凶暴って単語に反応して、カルキとクリスの2人がヒートアップです。
ティコアも、ムッとしながらも、ガマンしているようです。
「言うねぇ。これだけ、私が言いよっているっていうのにさぁ」
どうも、本当に、ティコアは、シンに好意を持っているようです。
いやまぁ、好き好きオーラが出てるんだから、朴念仁でなければ分かるでしょう。
シンも分かっていて、つれなくしてるみたいです。
「いや、いくら言い寄ってきても、付き合うメリットのない貧乳の女には興味がねぇ。俺はおっきい胸が好きなんだ。巨乳派なんだよ」
聞き捨てなりません。
貧乳に貴賎無しです。
あれだけ、貧乳のよさを教え込んだというのに、シンにまた叩き込まないといけません。
手始めに、キィッとシンを睨み付けます。
これだけで充分だったようです。
シンがこの世の終わりのような表情になりました。
「ティ、ティコア。ひ、貧乳の女性は、素晴らしいが、俺にはもったいない。本当にもったいなさ過ぎるんだ。だから、お嬢。そこにいるお嬢を紹介しよう」
どもりながらも自分の良いように誤魔化しています。
って、なぜ、ボクに振るん?
「お嬢ねぇ・・・。私は、女の子もいいんだけど・・・。アヴァターラで一番のデカさを持っているシンのを上と下の口で咥えてみたかったんだよね。この娘、どっかで・・・。もしかして、この娘が、噂の生体? 凶悪な生体って聞いていたんだけど」
ティコアは、ボクに近付いて、クルクルとボクの周りを観察しながら歩いています。
そして、何かに気付いたようです。




