059.アカBAN
パニック真っ只中のライスソルジャーパルダリウムの建物から出てきたマッチョな冒険者風の男が、こちらにやってきました。
【神の加護:鑑定眼】
名前:モブタロウ
種族:ハーフトロール
レベル:014
HP:0301/0301 MP:0000/0000
STR:023
DEX:019
VIT:023
AGI:017
INT:008
MND:010
CHR:010
ロングソード/鉢巻/レザーベスト/レザーグローブ/レザートラウザ/レザーブーツ
シン似たような装備ですが、レベルと予算的な問題で着ている装備でしょうね。
と言うか、そんなマッチョ男フラグは回収しなくてOKです。
さっさと折って捨てちゃって下さい。
当然、マッチョな冒険者風の男は、ボクの知り合いではないし、きょとんとしてるカルキでもないだろうし、ボクの後ろに隠れたクリスは、このヒゲマッチョに怯えてるだけか・・・。
・・・となると・・・。
「おう、シンじゃねぇか。おめぇは逃げねぇのか? オレは見た事はねぇが、なんか、かなり有名で凶悪な生体がライスソルジャーパルダリウムに攻め込んできたらしいぞ。まぁ、3人、いや、2人も可愛らしい娘を連れてちゃ、見栄を張って、逃げ出す事も出来ねぇか」
この人、凄いです。
クリス、カルキ、ボクと見て、3人を2人って言い直しました。
たぶん、一目で、ボクの事を男だって見破ったのでしょう。
「そう言う訳じゃねぇんだが、今は、お嬢たちの買い物の付き合い中だし、それに、噂と違ってその管理者は凶暴って訳じゃねぇから、逃げる必要もないからな」
「言うねぇ。さすがにレベル50もあれば、噂の管理者や白龍王カルキに、勝てるってか?」
「いや、さすがにそれはねぇ。それより、てめぇは、もうちょっと情報収集しておけよ。そんなんじゃ、パルダリウム内で生きていけねぇぜ」
「情報収集ねぇ・・・。じゃあ、こっちの一番可愛い娘を紹介してくれよ。これも情報収集だぜ」
って、なぜ、ボクを指差す?
ボクの正体に気付いていたんじゃないんですか?
もしかして、クリスかカルキを可愛くない認定したんですか?
ゾクリ
あちゃーって顔でシンが身震いしています。
ちょっと寒いですよ。
この辺の気温が下がったような気がします。
ああ、袖が伸びます。
クリスさん、そんなに、ギュッと掴まないで下さいよ。
「先ほど、可愛い娘が2人とか言っておったな。その内訳が気になるのじゃが」
オーラが白龍王と言うより黒龍王っぽいです。
カルキが前に出たので、その後ろにクリスがついて行きました。
「そうですね。あたいも気になりますね」
駄天使が堕天使っぽいオーラを出しています。
堕天使のオーラがどんなのか知りませんけど・・・。
カルキはともかく、クリスは弱いんですから、カルキに隠れながらとは言え、そんなに前に出ない方がいいかと・・・。
カルキとクリスの2人の迫力に、シンに突っかかってたマッチョな冒険者風の男はタジタジです。
「いや・・・、別に・・・、そんな・・・、3人とも可愛いで・・・」
デロデロデロデロデロデロデロデロデーデ
なんか、変な音と同時にアヴァターラが消えました。
BANです。
たぶんアカBANされたんでしょう。
パルダリウム協会と言うか、ライスソルジャーパルダリウムの責任者がやったと思いますが・・・。
このタイミング・・・。
むちゃくちゃ悪いです。
カルキとクリスの怒りの行き場が無くなりました。
いきなり現れて、言いたいことだけ言って消えてったマッチョな冒険者風の男。
本当にこの場の空気をどうするんですか?




