051.自己紹介
「で、お嬢・・・いや、すまねぇ、お嬢。あ、ほんとにすまねぇ。お嬢の事を男だとは理解してるんだよ、頭ではな。でも、嬢ちゃんって、言わないようにって注意してると、お嬢って出ちゃうんだよ。お嬢、ほんとに、わりぃ。悪気はねぇんだ」
謝っているのか、喧嘩を売っているか分からないシン。
耳を後ろに向けて倒しているので、恐怖や不安な気持ちなんでしょう。
図体が大きくても、人類っぽいネコ科です。
中に入っているのは天界人なんですけどね。
フルフラットを相手にした時に分かったんですけど、天界人は、基本的にウソが苦手なようです。
ウソをつけないわけじゃないですけどね。
「はぁぁぁ、分かりました。良いです。シンの呼びやすい呼び方で良いですよ」
どうせ、この手の事は、ボクが何を言おうと覆られないですしね。
「ありがとよ。お嬢。一生ついてくぜ」
人類100年としても、外の世界は100日です。
「一生って、本気ですか?」
でも、中の世界、パルダリウムにいるボクにとっては100年です。
「ああ、もちろんだぜ。忠誠を誓うって言っただろ。どうせ、パルダリウム内に入り浸ってんだ。お嬢の近くにいたほうが、面白そうだしな」
実際【神の加護】で半永久的な寿命です。
どれだけでも、生きていれるんでしょう。
なら、近くにいる人は楽しそうな人が良いです。
「分かりました。これから、よろしく。シン」
スッと、手が出ました。
「お嬢、よろしく。白龍王カルキさまもよろしく」
シンは、ボクと握手をして、カルキにも挨拶をしました。
「カルキ。カルキで良いのじゃ。よろしくなのじゃ」
同じプリン好きの同士として、シンを気に入ったようです。
「分かった。カルキ。俺は、ナラシンハ。シンと呼んでくれ」
「分かったのじゃ。シン」
「あ、あの、わた、わた・・・、あたいもよろしくしたい。あたいの名前は、クリシュナ。クリスって呼んで下さい。お願いします」
キャラが安定していないクリスが仲間に入れて欲しそうです。
フルフラットだと言う事は、バレているんですから、フルフラットとしていてくれても・・・。
まぁ、フルフラットでも、クリスでも、駄女神でも、近くにいてくれた方が便利です。
ボクと増えるだけの財布が共有みたいですからね。
「「「よろしく(なのじゃ)」」」
シン、カルキ、ボクのセリフがかぶりました。
「ボクの名前は、ラーマ。乙女ラーマ。呼びやすい呼び方で呼んでくれればいいです」
龍をも倒す【乙女流】の継承者。
入門者募集中です。
「ご主人様なのじゃ」
「お嬢」
「あの、その、マスター?」
「「「なぜ、マスター(なのじゃ)?」」」
また、セリフがかぶりました。
気が合うようです。
「な、なんとなく? こ、このパルダリウムの管理者だから?」
なんですか?
その自信がなさそうな返事は・・・。




