048.手段と目的
「違う。違う。白龍王カルキ・・・さまのお食事を横から奪うなんて、いくらなんでも、そこまで、俺は図々しくねぇ。それを嬢ちゃんに、作って欲しいだけだ。ダメなら、完全食の組み合わせだけでも教えて欲しい。白龍王カルキさまを、骨抜きにした味を体験したいんだ」
いや、その、充分図々しいです。
「ボクを女にするのが目的だったんじゃ無いんですか?」
「違う。それは、手段だ。俺の女にすれば、いくらでも作って貰えるからな」
シンは、片手剣のように両手剣を腰下げている鞘に戻して、両手を組んで、悪びれずにそう言い切った。
最初はどうかと思ったけど、この笑顔は、なんか、憎めないです。
「分かりました。作りませんし、作り方を教える事も出来ませんが、在庫はありますので、いりますか?」
「マジか?」
「はい」
「ご主人さまぁ、カルキの分がぁ~」
「在庫が無くなったら、カルキにはもっと美味しいのを作ってあげるからね」
「なら、良いのじゃ」
ニコニコしながら、プリンを食べるのを再開したカルキ。
ボクのセリフで、プリンを受け取る途中で固まったシン。
「シン、いらないんですか?」
「わりぃ」
そう言って、プリンを受け取った。
身体の体重のかけ方から判断すると、腰を抜かしているだろうフルフラットのアヴァターラのクリスに近付いて・・・。
【浄化魔法:単体浄化:レベル7】
一番高いレベルの【浄化魔法】をかけて綺麗にしてあげる。
砂まみれでしたからね。
「ふる・・・いえ、クリスもどうぞ」
クリスは、黙ったままコクンと頷いてプリンを受け取った。




