037.剣と魔法と貧乳が正義の世界フルフラット
「おう、すまねぇな。で、嬢ちゃんはここで何するつもりだったんだ?」
自慢話を話すのに満足いったのか、自慢し過ぎたのに気付いたのか分かんないけど、やっと、私のターンになった。
「ふ、フルフラットに行くつもりでした」
すぐ、私のターンは終わったけど・・・。
「フルフラットって、『剣と魔法と貧乳が正義の世界フルフラット』か?」
「そ、そうです」
そうなんです。
登録名が変更されたんですよ。
あの生体に!
【神の加護】を使われて変更されちゃったんですよ。
『剣と魔法』までは分かります。
『貧乳が正義』ってなんですか?
意味が分かりません。
胸が大きいと悪になるんですか?
まぁ、悪にかすりもしないから、関係ないんだけど・・・。
ど、どうせ、DNAレベルでなんともならないくらい胸が小さいわよ!
しょうがないじゃない。
DNAレベルって言われたら、どうしようもないじゃない。
アヴァターラを作る前なら、星の数くらいの希望があったんだけどなぁ。
「奇遇だな、俺もそこに行くところだったんだ。嬢ちゃんも行くの初めてなんだろ? 一緒に行かねぇか?」
えっ?
なんで?
初めてだって分かるの?
「なんで分かったの?って、顔をしてるが、嬢ちゃんがキョロキョロしてたのと、このロビーからは『剣と魔法と貧乳が正義の世界フルフラット』には、行けねぇからだ。で、ここにいるって事は、行き方が分かんねぇんだろ。だから、一緒に行ってやろうかなって思ったわけだ。こんななりをしてるが、別に取って喰やぁしねぇよ」
ここから、ダイブ出来ないのか・・・。
どの道、行き方を調べないといけないのだから、連れて行って貰えば早いか。
「お願いできますか? えーっと・・・」
「おうよ。俺はナラシンハ。パルダリウムで冒険者をやって楽しんでいる。シンと呼んでくれ」
「わ・・・あたいは、ふるふ・・・いえ、クリシュナ。クリシュナです。えっと、きょ、今日が初ダイブで、クリスって、呼んで下さい」
「分かった。よろしくな。嬢ちゃん」
「こちらこそ、よろしくお願いしますね」
呼び名変わっていなぁぁぁい。




