036.獣人のアヴァターラ
パァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
目の前が明るくなった。
そう、ここは、アヴァターラが、パルダリウムの人工世界を移動するための総合ロビーです。
パルダリウムの人工世界に降りるために絶対通る場所なんです。
「さて、私・・・いいえ、あたいの世界はどこかなぁ?」
キョロキョロとロビー内を見回した。
個別ロビーは、文化・発展ランク別になっているから、まずは、両方のランクが1のロビーへ行けるゲートを探さないといけない。
「あっ、あった。あった」
思わず、声が出ちゃった。
独り言でも言うと落ち着くんだもん。
文化ランク1・発展ランク1ロビー行きのゲートを通過して、ロビーに着いた。
後は、フルフラット行きのゲートを探して・・・。
ドンッ
「ごめんなさい」
おっきくて堅いモノにぶつかった。
歩いてて、ぶつかるのはいつもの事なので、サッと頭を下げた。
「おう、気にすんな」
頭を上げると、マッチョな身体で顔が獣のアヴァターラがいた。
結構珍しいタイプの獣人のアヴァターラだ。
人気があるのは、耳と尻尾だけが獣の獣人のアヴァターラで、顔が丸々獣と言うのは本当に珍しい。
装備は・・・文化ランク1~2当たりの装備かな?
露出部分が大きく、皮や金属を使って、結構雑っぽい作りをしてるからそう思ったんだけど、結構新しく、手作りじゃない感じがする装備なの。
パルダリウム内ではなく、ロビーで揃えたのかな?
わた・・・あたいが、着てるのは、文化ランク1~3用。
ここ最近売り出された人気のなりきり衣装の色違い。
「ありがとうございます。あ、あの、その獣人のアヴァターラ」
「おう、コレか? 格好いいだろう。ホワイトライオンって言うんだぜ」
「そうですね」
格好については珍しい以外の感想を持たなかったが、相槌をついた。
「そうだろ。そうだろ~。でな、・・・・・・」
延々・・・私的な時間感覚だけど、実際は1時間くらい自慢話に付き合う事になった。




