018.スカッと
言葉として認識できない雄叫びをカルキが上げる。
かなり怒っているようです。
瞬殺出来るはずなのに、投げ飛ばされている。
感情的に許容できない状況なんでしょう。
ただただ駄々っ子のように右腕を振り回している。
左腕はまだ動かせないようです。
ボクにパワーがあれば、右腕の運動ベクトルを使って投げ飛ばす事が出来るんですけど・・・。
ふと目に入ったのは、パルダリウム協会の女性のアヴァターラ。
余計な事を思いつきました。
スッと、一番偉そうにしていた女性の前に立つ。
ボクめがけて突進してくるカルキ。
そして、我に返る偉そうにしていた女性。
ニヤリと笑うボクと、表情が凍り付く偉そうにしていた女性。
カルキの右腕の爪がボクだけを襲う。
【乙女流:接客術:早着替え】
クビになった職場で編み出した技。
一瞬でお客様を着替えさせる早技です。
時間が止まったような空間で、偉そうにしていた女性の装備一式を剥ぎ取りながら、カルキの爪に掛けていく。
カルキの爪が通り過ぎた後には、真っ裸の女性が・・・。
呆然としていたカメラマンたちも動き出しました。
前屈みで内股の状態で・・・。
「いっっっやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
少しスカッとしました。
と言うか、この人たち、なぜ、自分たちが戦闘に巻き込まれないと思っているんでしょう?
ボクがプチっと潰れて数秒殺で終わると思ってたんですか?
それとも、自身の分身のアヴァターラだから、危機意識が薄いのかな?




