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017.体育の授業
左腕をやられたカルキは、怒りのまま、指先の爪でボクを刈り取るような大振りで右手を伸ばしてくる。
フェイントなど無く、ただ真っ直ぐに。
龍が人を狩るのにテクニックはいらない。
策を巡らせて戦うまでもなく、赴くままに力を振るうだけだ。
カルキは、ボクの事を目視で追っている感じだったので、気付かれないように、少しずつ立ち位置をズラしていた。
そして、今、身体のバランスを崩しながらカルキの右手が伸びきった。
ボクの胴回りより太い爪を抱き抱えるように、カルキの運動ベクトルをほんの少しズラしてやる。
体格差が有り過ぎて、本当にコレくらいしかできないんです。
ズドン
砂煙を上げて、投げ飛ばされたカルキが背中から落ちた。
TVカメラを持ったアヴァターラの目の前にだ。
ふう、巧くいった。
体育の授業で習った柔道が役に立ちました。
義務教育の体育の授業パネェです。
今回は、安全策を取って一本背負いのような形で投げたんですけど、触れずに空気投げでいけそうです。
こうして、4回、空気投げでカルキを投げ飛ばしました。
この予想していなかった状況に、みんな、呆然としているようです。
誰もカメラを回していないですしね。
ちゃんと、仕事をしましょうよ。




