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001.パルダリウムを始めました

『貧乳好きの元有名人形師、辺境を統一する!?』に煮詰まったときに思いついたお話。

きっと他の作品と同じ様な設定や名前が出てくると思いますが、全く別物です。

「買っちゃった」


 家に着くなり、そう呟いた。

 パルダリウム専門店のチャイムを覗いたら、珍しいアルビノのワイルド生体があったので、パルダリウムの入門セットと一緒に一式揃えちゃった。

 だって、今日逃したら、すぐに売れちゃうよって言ったんだもん。

 セールストークだって事は分かってたけど、本当に綺麗な生体だったから、迷わず買っちゃった。

 資格を取ろうとするなら必要になってくるしね。


「早速、セットしちゃおうか。最初は器具を水洗いをしてっと・・・当然、洗剤は使わないよ」


 一番小さかった15cmの立方体のワールドケージに底床代わりのソイルを引く。

 ソイルって言うのは、ワールドケージ内の環境を簡単に整えてくれる底床で目的別に色々な種類が売られてるの。

 上級者になると底床は自分でブレンドするみたい。

 私は初心者だから人気のソイルを選んだの。

 半分を陸地になるようにソイルを整えてっと。

 あー、デコボコになっちゃった。


「分度器、分度器・・・あった。あった」


 分度器を使ってソイルを平らに整える。

 生体がある程度は平らにするみたいなんだけど、予め平らにしておいた方が早く繁殖するみたい。

 それと、奥の方を高くすると、正面から見たときに見栄えが良いんだよ。

 

 でも、平らなモノなら何でも良いと思うんだけど・・・なぜ分度器を使うんだろう?


「次は、ソイルが崩れないように飼育水を入れるんだよね」


 飼育水は2種類必要で、カルキ抜きをしただけの真水と、海の素を入れた海水。

 最初は、どちらも少し時間をかけて水を育ててからじゃないと投入できないんだけど、お店の人がサービスで分けてくれたの。

 ちょっとお得だった。

 もう少し大きいワールドケージなら、山を作って、霧吹きで真水を振りかけるんだけど・・・。

 ちっちゃいワールドケージだから、湖のオーナメントを設置して、そこに真水を入れる。

 このスペースじゃ、川までは作れないなぁ。

 きっと器用な人なら出来たんだけどね。


 後は、生体の家になるオーナメントを湖の側に設置。

 今回は、宿屋のオーナメントを買ったの。

 ワールドケージが小さいし、生体も少ないからね。

 お城のオーナメントなんかまだ早いような気がするし・・・。


「・・・案外簡単だね」


 実際をここから管理、維持をしていくのが大変なんだけどね。


「あ、照明、照明・・・」


 ワールドケージの上に照明を設置完了。

 照明が人工太陽の役目を果たしてくれるから、これが無いと、すぐに生体が死んじゃうの。


 さて、これで、ワールドケージの準備完了っと。


 生体を入れてある容器をワールドケージ内に入れて、1時間くらい温度と空気を合わせる。

 そして、生体をそっとワールドケージ内に投入して、ワールドケージ内をズームして見てみる。


「か、可愛い、キョロキョロしてる」


 投入された生体は、初めての環境に戸惑っているようだ。

 これは、ワイルド個体だから仕方がない。

 今までいた世界と全く違う世界だからね。



     パルダリウム



 小さな人工的な世界を作り、神の加護をワールドケージ内の管理者となる生体に与え管理させる事。

 趣味としても広まっているが、一級神になるためには必須の資格。

 これが上手く出来ないと神の花形の仕事である野生の世界の管理を任されない。

 年に2度、ワールドケージの情報が集計されて、優秀な成績を修めると、資格を得る事が出来る。




 じゃあ、この新しい世界を始めましょうか。


【神託の間】


 生体の精神を呼び出して、生体と直接会話を出来る空間を作るスキル。

 導入した生体と2人っきりになる。


 わっ、綺麗。

 近くで見ると本当に綺麗。

 銀色の髪に、赤い目・・・透き通る肌・・・。

 この容姿、同性としても憧れちゃう。


 いけない。

 いけない。


 ぼうっとしてちゃいけない。

 ここで、バッチリと決めないと、パルダリウムの成長に関わってくる。

 ここぞとばかりの笑顔をして、生体に見せ付ける。


「私は女神フルフラット。あなたをこの世界の管理者にするためにやって来ました。そして、この世界を管理するために、神の加護を与える事が出来ます。あなたが望む加護は何ですか?」


 ちゃんと噛まずに言えたよ。

 私って偉い?

 ここぞってところでドジを踏むんだけど、今回はバッチリよ。


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