第七話
さっそく続き。
昨日は尽き果てました。
投稿できなくてごめんね☆
「おはよう目は覚めたか?」
目を開けると先生。
よく見ると綺麗なんだよなこの人。
ちょっと残念な美人のような香りがするが。
「ほら起きな、私は立ち上がれないだろ?」
よく見ると俺膝枕されていたのか。
ゆっくりと体を起こす。痛みなどは何もない、またフィー先生がやってくれたのか。
「今回お前を癒したのはブルームの方だぞ」
「ブルームさんが?」
「泣きじゃくりながら癒していたぞ。よっぽど人が傷つくのが嫌らしいな」
あとでお礼を言っておこう。
寮に戻ると今度はリズ先生が首を絞められた。
曰くやりすぎだとか。
「あ、ブルームさん」
「だい、大丈夫です、か?」
「お陰様でね、ありがとうね」
「はい、ですがあまり無理はしないでくださいね?体だって無限にあるわけでないないんですからね?」
「うん、わかったよ」
ちょっとブルームさん最後当たり強気になっていたよ。いつもみたいにびくびくしながら言うこともなかったし。
そうしている内に教師と生徒が全員そろった。リンク先生はエプロンをつけ厨房の奥に入っていった。今日は焼き肉定食である。
リンク先生はいつも厚手の服を着ており顔を下半分はマフラーで、上は帽子で隠れているのでよく見えないが目つきは脱力してとろんとしているが、なぜだか抜け目がないような目にも見えた。おそらく只者ではないだろう、転移陣が置いてあった学校にいたリラ・イーターもそんな目をしていた。あの人は裏の世界ではちょっとした有名人だった、顔も広かった。
「できたぞ」
リンク先生が持ってきたのは大きな料理だった。あれ、女子組みも同じ量があるんだが。あれはあれでつらいんじゃないか。ほらリーナさん一瞬すごい辛そうな顔をしたぞ、あのグラマラスな体系を維持するのはさぞかし大変だろう。普段なら俺も反吐がでる量だが、今日は違う血を流しすぎたし、何より疲れた。ここで体力を回復させなければ。
「今日はこれで終了だ。しかし来週からこの曜日だけは夜間訓練を実施するからな。今日はみんな好きに過ごしてくれていいぞ、寝てもいいし、訓練を行ってもいいし、逢引をしてもいいぞ」
最後教師としてどうなんですか、不順異性行為はいいんですか。先生の顔を聞いて全員がしらけた顔をする。全員恋愛になど現を抜かしている暇はないと考えているのだろう。さすが見習い生、生真面目な奴ばっかだ。
「おいおいどうしたんだよその顔、まさか恋を知らないのか?」
「知る知らない、というか……なんですかそれは?」
フィアリスがこてりとかわいらしく首を傾ける。
恋というものを知らない子もいたそうだ。確かに何それと訊かれたら答えづらいな。俺もお話とかでしか知らないしな。
「恋愛などに時間を潰すぐらいなら訓練をおこなった方がいいわ」
「お、おう。そうか」
リーナさんはそう言うと食器を返却台に返し、イスにかけてある剣を手に取り立ち上がる。
「たしかフランチェスコさんでしたわね」
「ああ、そうだぜ。フランクって呼んでくれよ」
「では私もリーナと呼び捨てにして構いませんわ。それより訓練をしませんか?」
「何すんの?」
フランクはスプーンを口にくわえながら話す。
「私の的になってくださらないかしら?魔法の訓練をしたいのです。あなたは魔法に対する防御を学べる、これでどうしょうか?」
「利害の一致ね。いいぜ喜んで!」
フランクも食器を返却台に置きリンク先生にごちそうさま、と一言いいリーナさんと一緒に歩き去っていった。なんだか仲のよさそうな、というか何年後かもこうやって隣りあわせで歩いていそうだな。
「あれはまっさき恋を知るパターンだぜ」
「やめろ」
リンク先生はフライパンでグラインド先生の後頭部勢いよく殴りつける。なんだかグラインド先生がボケてそれに対して他の人が厳しい(バイオレンスな)つっこみをするのが安定してきたな。それとも昔からこうなのだろうか。
「そういえばリュウくんは魔法銃を持ってるって聞いたんだけど」
レインが突如話しかけてきた。
おういえばレインは創作者志望だから変わった道具がすきなのかな。
「あああるぜ」
「え!本当に!?」
そう言って腰につってある魔銃を二丁取り出し机の上に置くと、食堂に残っているメンバー全員が集まってくる。
「す、すごい。これがそうなのかい?」
「そうだぞ」
レインは銃を持ち上げて色々な角度から魔銃を見ていく。やはりこの魔銃は珍しい物だろうか、とうかまだ国は開発段階中だから珍しいというより、出していないからレアなのは当たり前だろう。
「これはすごい!一体誰が作ったんだろうか」
「クロード・プラン」
「え?」
後ろを見ると半笑いになっている創作者の先生、エドワード先生がいた。
ん?プラン?
「僕の苗字だよ。僕はエドワード・プラン、そして僕のお父さんがクロード・プラン。まさかこんな物を作っていただなんて。さすが父さんだ」
「お父さんってルクサリオ魔法店の工房のおやじさんですよね」
「間違いないね、僕の父だ」
まさかの発見。しかしよく見ると目元と鼻が似ているような。しかしあのゴリマッチョのおやじさんのどこを取ったらこんな優男ができたのか。
「父からこの武器をもらったのかい」
エドワード先生が指を指したのはイスにかけてある直剣とナイフのセット、それに俺が今着ている服を見ているからこれも含まれるのだろう。
俺は「はい」と短く返した。そう言うとエドワード先生は何かに満足したかのような笑顔を見せた。どうやら父がすばらしい作品を作ったのに対して嬉しく思っているのだろう。
「いやぁ僕も何か作りたくなってきた!もし何かできたら君にテスターを頼んでもいいかな?」
「俺でいいのなら喜んで」
「それじゃあいつかよろしくね!」
先生はそう言うとポケットから小さな白紙の手帳を取り出し、何かをメモリながら食堂を去っていった。
「あれはしばらく部屋から出てこないな」
「……だな」
まさか引きこもりフラグですか。
後日まとめてキャラ一覧表を出したいと思います。
生徒七人+教師七人=14人
結構多いですよね、キャラがかぶりそうで怖いです。