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第四話

みじかめ。

つぎはながく。(きぼう)






「そらぁ!」


グライン先生に殴られフランクが宙を舞う。

きれいな弧を描き遠くに飛んでいく。

「これぐらい耐えろ!」

 無理です先生。先生が殴ったときに大きくて鈍い音がなりましたよ。

 しかも後ろのほうでフランクが胸を押さえながらごろごろ転がっているんですが、ものすごく苦しそうですが、気にのせいじゃなかったら血も出ているんですが。

「ふふふふフランクくん!」

「大丈夫よ、ほら」

 フィー先生は治癒魔法を使ってフランくを回復させる。すぐにフランクの状態が良くなる。何が起こったのかが分からない様子だな。

「これでオッケー。けがしても大丈夫よ、死んでも私が治してあげるから!」

 何それこわい。

 先生笑顔が怖いです。

「まぁ最初はそんなもんだ。これから強くなればいい」

「は、はいっ!」

 なんでそんなに嬉しそうなんだよフランク。夢の聖騎士様に稽古をつけられたからか?

「次はだれにしようかな、そうだリュウ手前にこい。お前に決めた」

 君に決めた!ってか決められた。

 え?俺なの?みたいな顔をする。本来暗殺者って陰で戦う陰湿みたいなイメージがあるのに、職業中一番堅い聖騎士とタイマン?無理無理。

「よっしゃ!かかってこい!」

 なんで手を広げて待機しているんですか!?

「遠慮するな、どんっと来い!」

 だめだこの人止まる気配がない!!

「あーもう!わかりましたよ!いきますよ!?」


 腰を落とし、ゆっくりと構える。直剣を抜き逆手に持ち左手を前に突き出して構える。この構えは俺が長年戦ってきて考えた構え。

 ちらりと先生を見る。先生は防具も何も付けていないのにあのフランクの攻撃を無傷で耐えた。ならば考えられるのは魔法だけ。案の定先生は魔法を使っていた。前方への重厚な防御魔法、体の表面を覆っている。

 地を蹴り一瞬で間合いを詰め背後をとる。左手で魔法をセットし剣で背後から斬るようにする。

 一瞬驚くがすぐに対処する先生すげぇ、蹴られそうになるが紙一重でかわす。左手の魔法を放つ。いたって普通の防御魔法。先生の裏拳を逸らし剣を逆手から反転させ持ち斬りかかる。先生は手で受け止めようとするがすぐに何かに気づき腕輪の部分ではじき距離をとる。

「さっきのは危なかったぞリュウ、ミスってたら腕が飛んでたぞ」

 この剣には魔法を無力化する効果がある。そのまま防いでいたら防御魔法ごと腕を切っていた。普通だったらここまで力を入れて戦わないが、聖騎士である。これぐらい防げなくてどうしますかね。

「ちょっと本腰入れますか」

 先生は剣を抜く。

「強ぇのはわかった、その年でそれだったら十分だろう。リズと実技に向かわしてもいいが。まだ一年目だからな。スタンドプレイはお望みじゃないしな。理由はわかるな」

「はい」

「よっしゃ何も言う事はない」

 先生は剣を振りおろした。

 そこで俺の意識は途切れた。








せんせいはちーと、です。

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