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Leave Town  作者: 兎丸
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0:リーブタウン

生まれた時からどのくらいの時間が過ぎたのやら。


ワタシは生まれてからこの町を出たことがない。


1度目の生は死ぬまで働かせてられてそのまま過労死してしまった。


なので自分が満足するまで自堕落に生きることにした。幸いなことに、2度目の生でワタシは人に生まれなかった。


ワタシの種族は『妖精』


そう、ワタシは異世界に転生した。


この世界で『妖精』は自分から『見せる』と意識しない限り相当な魔力量を持たないと見えない。実際にこれまでダラダラと過ごしてきて2人しか見たことがない。


でも、それも今日で1度終わりにする。


十分休息はできた。なら久しぶりに散歩に出かけるのもいいと思う。


ワタシの荷物は『亜空間』に入れてある。なので出発は何時でもいい。でも、一応町の人達は『妖精』が見えずとも『妖精』を信仰し、ワタシのために社まで建ててくれているので『見せる』ようにしてお別れだけしていくことにする。


「っ!?よ、妖精様!?」

「旅に出ます。そのうち帰ってくるので家をよろしくお願いします」


一言、伝えて『加護』を与える。


「あなたを継承者にします。私が帰る日まで社を維持してください」

「あ、あぁ、ぁぁああああ!!」


『加護』には魔法を強くする能力と継承する方法の知識を加えておいた。これでワタシの家も守られることだろう。


挨拶も終えたので瞬間移動で町の外に出る。


何年ぶりかも分からないけどワタシは異世界での第1歩を今、踏み出したのであった。


ーーーーーーーーーー


妖精信仰の都市バラクーザ


1000(・・・・)年前から『妖精』を信仰し始めた独立都市であり、『妖精』の力によって全ての犯罪、争いが不可能になっている都市だ。


仮に争いを起こすと騎士たちが現れる。人がなる騎士ではない。【妖精騎士】だ。


『妖精』が魔法の力を使い作られた騎士たちの実力は一基で万の軍勢を壊滅させられる程の力がある。


『妖精』のいるとされる祠にいた神官、それが私だった。


父から引き継いだこの仕事、正直意味がわからなかった。ただ、俺たちの祖先がこの『妖精』に助けられたので仕えているということだったがここ真似する必要あるのかと思う。実際、姿を見たと言っているのも本当か怪しい。それでも、外部の人間でこの社に手を出そとしたものには即座に天罰が下っていたので社は綺麗にしていなければならない。


今日もいつも通り礼をして祠の掃除をし始めたその時、祠の上に1人の少女が現れた。


どこの子だ?と思い顔を見た瞬間、心臓を鷲掴みにされる。


魔力が違いすぎる。


これは人じゃない。人であってはならない。


そこから先は覚えていない。


気が付けば私は継承者となっていた。


倒れた私は病院に運ばれた訳だがそんなことしている場合出ない。


知識が言っている。すぐに継承するべきものを育てるべきだと。


それからの私は奔走した。いつ妖精様が帰ってきてもいいように。

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