おかわいそうな王子さま
平民との恋に溺れた愚かな第一王子と、そんな第一王子に婚約破棄を突きつける婚約者の公爵令嬢と、そんな公爵令嬢と新たに婚約を結ぶ優秀な第二王子のお話。
「あなたとの婚約を破棄させて頂きますわ、第一王子ヒューバード殿下」
オークウッド公爵令嬢クラリッサから淡々とした声音でそう宣言されて、向かいの第一王子ヒューバートの隣に座っていたマーガレットは驚いた。
王宮の一室でのことである。平民の身分であるマーガレットが呼び出されたことからして、何かがあるとは思っていたのだが。
マーガレットの隣で、第一王子ヒューバードが息を飲む。何度か呼吸を飲み込み、ようやっととでも言うように口を開いた。
「一体どうしたんだい、クラリッサ」
「オークウッド公爵令嬢ですわ。婚約関係を失う以上は、今までのように呼び捨てにするのはお止めくださいませ」
そのクラリッサの隣では、ヒューバードの腹違いの弟であり現王妃の息子である第二王子イアンが心底呆れたような顔をしている。
「報告が入っているよ。随分と愚かなことをしていたようだね、兄上」
「愚かなこと、って……」
鼻白んだようにヒューバードが尖った声を出す。イアンがマーガレットを睨みつけた。
「なんでも、そちらの可愛らしいマーガレット嬢と随分と懇意にしていたようじゃないか。クラリッサと婚約している身で、不誠実だとは思わなかったのか」
「わたくしどもの婚約は、亡き前王妃殿下のお子様であられる第一王子殿下のお立場を固めるためのもの。この婚約の政治的な意味をご理解なされていないお方と、婚約を続けることはできませんわ」
責めるイアンと異なり、クラリッサの声音はあくまで冷静で、淡々としたものだった。ちらりとマーガレットに向けられた視線も、まるで路傍の石でも眺めるかのようだ。
反駁しようとしたマーガレットを、止めたのはヒューバードだった。
「……それが、オークウッド公爵家としての判断ということだね、オークウッド公爵令嬢」
「左様でございますわ。わたくしどもは、第一王子殿下の背中には国の未来を見ないでしょう」
冷ややかな声で告げたクラリッサの言葉を、ヒューバードはしばし、反芻しているようだった。
「そう。……そう」
マーガレットがヒューバードに視線を向ける。マーガレットとヒューバードの視線が合う。
ヒューバードは微笑んだ。マーガレットが初めて見た、ヒューバードの心から浮かんだような笑みだった。
「判ったよ、いままでありがとう、オークウッド公爵令嬢。……陛下にも異論はないという理解でよろしいでしょうか」
次いでヒューバードが視線を向けたのは、ヒューバードとイアンの間に座る国王夫妻だった。国王が重々しく頷く。
「ヒューバード、学園でのこととはいえ少しばかり考えが足りなかったようだな。しばらく謹慎しているといい。……そちらのマーガレットは、学園を退学し、王都からの退去を命じる」
「お待ちください、それは――」
声を上げようとしたヒューバードを、止めたのはマーガレットだった。
「構いません、殿下。お心を承りましたわ、陛下」
「仲がよろしくて、結構なことだね」
見下げたような声音で、イアンが言った。国王は構わずそのイアンと、隣のクラリッサに視線を向ける。
「オークウッド公爵令嬢には、このまま第二王子イアンと婚約を交わし、未来の王族として学んだことを活かして貰いたい。後ほど公爵家にも正式に通達を出そう」
「拝命つかまつりましたわ、陛下」
「承知いたしました、父上」
クラリッサは驚いた様子もなく頭を下げ、イアンも軽い調子で頷いた。
イアンがこちらに視線を向ける。ひょいと肩を竦めて口を開く。
「まあ、真実の愛というのも素敵だと思うよ、僕は。身分を捨てて愛を貫きたいというのなら、兄上が迎えに行ってあげれば良いんじゃないの。王子の身分を失った兄上にそちらのマーガレット嬢が愛を囁いてくれるかは知らないけれどね」
言いながら、イアンが唇の端を吊り上げる。
心底呆れたような様子で、けれど隠しきれない浮かれたような調子が、マーガレットの印象に残った。
***
「――と、いう経緯で、王都を追い出されることになりましたわ」
舞い戻ったお屋敷で、マーガレットは自分の師匠である魔女にそう言い放った。
外観は粗末なお屋敷だが、内装は魔法で綺麗に、しかも空間魔法で拡張もしてある。居心地の良いリビングで、マーガレットと魔女はやや斜めに向かい合っていた。
マーガレットが話をする途中から、魔女はもう笑いを堪えるような顔をしていた。けれど話が終わるや否や、とうとう腹を抱えて笑い始める。
「それはそれは、災難だったね可愛いマーガレット」
「ええ、本当に。子どもらしく楽しい学園生活を送るはずだったのに、とんでもないことに巻き込まれてしまいましたわ」
唇を尖らせるマーガレットに、魔女がにやにやと笑う。
「巻き込まれると決めたのは君だろう、マーガレット。君は優しい子だね」
「……愚かな方が嫌いなだけですわ」
吐き捨てるような調子で、マーガレットは言った。
切り替えるように、魔女が軽く言った。
「さて、可愛い弟子が王都を追い出されるんじゃ、わたしもここに残る理由はないな。次はどこに行こうか、いっそどこぞの遠い辺境の妖精国にでも顔を出そうか」
「東の魔国はいかがですの、お師匠様。魔王陛下がそれはそれは大喜びされますわよ」
さんざんに笑われた仕返しに、マーガレットはそう返した。東の魔国の魔王はこの魔女に心底から惚れ込んでいて、フラれ続けて三百年が経っても一向に諦める様子がない。
からかわれたことに気づいた魔女が唇を曲げた。けれどマーガレットは、魔女と魔王がそう悪い関係ではないことを知っている。そのうちに落ち着くところに落ち着くだろう。
それからふと、マーガレットは疑問を口にした。
「お師匠様、この国から出て行けとまでは言われておりませんのに、この国から離れますの? 北の峡谷にしか自生しない魔法植物が必要だと仰っていたではありませんか」
「あぁ……」
魔女がうんうんと唸って、ちらりとマーガレットに視線を向ける。
「もう良いんだ。まだ安定はしないけれどある程度栽培の目処は立ったし、何よりきっとこの国は戦場になるからね。ちょっと五十年くらい離れて様子を見よう」
「戦場?」
驚いて声を上げると、魔女が頷いた。
「その調子じゃあ、第二王子がいずれ国王になるのだろうね。きっと第二王子は他国に戦争を吹っかけるよ。もともと随分と野心の強い男のようだし、最近は良い噂のない帝国とも繋がっているようだ」
あーぁ、と残念そうに。
「公爵だって欲が深いから後押しをするだろうしね。なんなら、お話に挙がった公爵令嬢はどこかのタイミングで病死をするかも知れないよ。公爵令嬢なんかより皇女の一人でも娶ったほうがお得だもの」
言われてマーガレットは、第二王子の姿を思い浮かべた。
腹違いの兄王子の失態に心底呆れたような調子で、嘆くような表情で、憤るような視線で、責めるような声音で、けれどどうしたって、転がり込んできた好機に浮かれた様子を隠せていなかった男。
あぁ、とマーガレットは嘆息した。
第一王子はそれなりに優秀な男だった。けれど、どうにも、あまりに優しかった。
第二王子は第一王子などよりも遥かに優秀だった。第一王子が失態を犯す前から、第二王子を次期国王にと推す声も多かったほどだ。けれど、どうにも、どうしたって、あまりに性根の悪い男だった。
「第一王子は大変に重い病を得ておりましたわ。王宮の侍医も押さえられてしまって、体調の悪さを打ち明けるどころか日々微毒を盛られる始末でしたのよ。あの第二王子とやり合うには、第一王子は性根がよろしすぎましたわね」
第一王子は、亡き前王妃の息子である。前王妃は隣にある小さな王国の王女だった。
第二王子の母君である現王妃は、この国の侯爵家のご令嬢である。前王妃が亡くなられる前には側妃であったお方だ。
前王妃の故国は、小国ではあったが善良な王家が治める大変に豊かな国だった。この国が天候の影響で食糧難に陥ったときに、小国は無償でこの国を助け、その縁をきっかけとして王女との婚約が決まったらしい。
現王妃は、前王妃と当時の王太子との婚約が決まるまでは王太子の婚約者の候補筆頭だったと聞いた。
現王妃から前王妃への恨みは、さぞ深かったことだろう。前王妃の死因とて、本当に病没だったのか疑わしいほどだ。
「第一王子には、病の苦痛を和らげる術すらありませんでしたのよ」
マーガレットが第一王子の傍に侍って行っていたのは、ただ病の苦痛を軽くすることだけだった。修行中の身であるマーガレットには、まだそれほど強い魔法も、魔法薬も扱えない。
もっともそのために、第一王子が平民マーガレットに入れ込んでいると噂を立てられた挙げ句に婚約の破棄までされてしまったのだけれど。
重い病ではあったけれど、治らない病ではなかった。ましてや王族だ、医療に長けた高位の魔法士たちから治療さえ受けられれば後遺症も残らなかっただろう。
けれど第一王子には、その治療も受けられなかったのだ。
第一王子は誰にも頼れなかった。小国の王女を亡き母に持つ第一王子には、王宮に味方はなかった。
父国王はより優秀な第二王子に眼をかけており、使用人や侍医は現王妃に従い、婚約者である公爵令嬢の父公爵は野心の強さのために隙を見せれば簡単に第一王子を切り捨ててくることが容易に想像できた。
第一王子に味方はいなかった。病の苦痛にたった一人で身を丸めている姿をマーガレットが見つけたのも、本当に偶然だった。
第一王子が何を考えていたのか、マーガレットには判らない。
マーガレットが師匠である魔女に治療の話を通そうかと提案しても、第一王子は首を横に振るばかりだった。きっとあれは、マーガレットや魔女を権力争いに巻き込むことを厭うたからだろう。
第一王子を見ていると、マーガレットはいつも苛々した。
マーガレットから見て、第一王子は愚かな男だった。それなりに優秀ではあったが、それ以上に愚かだった。状況の悪さを押してでも味方を得られるような立ち回りはできなかったし、向けられる悪意にただ背を丸めて耐えることしかできなかった。
けれど、マーガレットは知っている。第一王子は本当に、ただ優しい男だった。
「……少なくとも、ヒューバード殿下は、いまの王家には向いておりませんでしたわね」
愚かで優しい王子様を思い浮かべて、マーガレットはそう呟いた。
いっそ、本当に何もかも捨ててしまえば良いのだ。第二王子が言っていたように、身分など捨てて逃げ出してしまえば良い。
そうしたら、マーガレットのもとに逃げ込んできてさえくれれば。
その手を取って、マーガレットが広い世界へ連れ出してあげるのに。
マーガレットにそれほど力はないけれど、マーガレットには最強で最高の魔女がついている。きっと病だって治してくれるだろう。
もう、何もかも空っぽみたいな表情で、たった一人で、苦痛を抱え込んで背中を丸める必要もない。
そんなマーガレットを眺めていた魔女が、穏やかな声音で言った。
「優しさとは何か判るかい、可愛いマーガレット」
マーガレットは顔を上げた。魔女はマーガレットを、まるで幼い子どもでも眺めるような視線で見ていた。
「基本的にね、善いものというのは弱いんだ。悪意の前に善意は無力だし、悪党は正しく裁かれない。善意は利用され、厚意は裏切られ、優しさは踏みにじられる。だから、正義や法律だなんていう暴力が必要になる。暴力に勝てるのは暴力だけだからね」
何かを思い出すように、魔女は言った。
魔女はかつてとある国の村娘だったそうだが、そのあまりの美しさに国の王子から眼をつけられ、求婚を断ったところ村ごと焼き払われて這う這う逃げ出したことがあるらしい。
暗い記憶を振り切るように、魔女は首を振った。
「それでも、優しくあれるものたちがいる。優しくあろうとするものたちがいる。優しさってのが何か、判るかい」
にこ、と魔女は美しく、美しく、うつくしく、笑った。
「優しさってのはね、美学だよ。ひとが優しくあることに意味はない。それでも優しくあろうとすることは、美しくあろうとする心そのものだ。美学によってのみ、ひとはひととして生きられる。そうでなければ、ただの獣と変わらないからね」
するりと魔女が近寄って、マーガレットを抱きしめた。ひとじゃないみたいな美しさなのに、魔女はきちんと温かいのだ。
「第一王子の優しさを、君は好きになったのだろう、わたしの可愛いマーガレット」
「いいえ、違いますわ」
せっかく抱きしめてくれたのに、ほとんど反射のように、マーガレットは魔女の言葉を否定した。
「わたくし、第一王子が嫌いでしたのよ。一緒にいたときには、ずっと苛々しておりましたわ。愚かなお方は嫌いですの。あんなに、弱い、愚かなお方なんて」
マーガレットの子どものような物言いに、魔女は気分を悪くした様子もなく、くつくつと笑った。
「美しくあることは武器の一つだよ。美しくありなさい、マーガレット。優しくあることは美しさの一つだよ。美しくありなさい、マーガレット。愚かで優しい第一王子に恋をした、馬鹿な自分に恥じないように」
だから、恋なんてしていないのに、とマーガレットは心の中でむくれた。
けれど同時に、こうも思った。きっとヒューバードには、こうして抱きしめてくれる誰かもいなかったのだろう。
愚かな王子さま。馬鹿な王子さま。弱っちい王子さま。おかわいそうな王子さま。
たった一人の、一人ぼっちの王子さま。
きらきらと輝く場所で、いつだって馬鹿みたいににこにこしていた。そうして誰もいない薄暗がりで、たった一人で血を吐いていた。
何もかも捨てて逃げてしまえば良い、と思った。そうしたら、その手を取って一緒に逃げてあげるのに。
恋なんて絶対にしていなかった。けれど、ほんの少しだけ情があった。この一年ほど、人気のない場所で真っ青な顔をして血を吐き戻す第一王子を見続けていたから、きっと絆されたのだ。
おかわいそうな王子さま。たった一人の王子さま。
「……逃げてくれば良いのに」
そうしたら、もう一人じゃなくなるのに。魔女の温かい腕の中で、マーガレットはそう呟いた。
マーガレットが第一王子ヒューバードの訃報を聞いたのは、マーガレットと魔女が国を出てから二ヶ月ほどが経った頃だった。
それがもともとの病によるものなのか、密かに毒を飲まされたのかは判らなかった。もしかしたら魔女は知っているのかも知れないけれど、マーガレットは訊こうとは思わなかった。
「……逃げてくれば良かったのに」
最期まで馬鹿な王子だった。馬鹿でお優しい王子様は、馬鹿でお優しい王子様のまま死んでいった。
ヒューバードの死を悼むものはいたのだろうか。ヒューバードの立場を憂うものは。心を慮るものは。彼の優しさに気づくものは。
最初で最後に見た、ヒューバードの心からの笑みを思い出す。きっとヒューバードは、自分が死ぬことを判っていたのだろう。
きっと、楽になれると思ったのだ。これでもう苦しまなくて済むと思ったのだ。
だから、あれほど穏やかに微笑んだのだ。
「わたくし、あなたのそういうところが大っ嫌いでしたのよ」
逃げてしまえば良かったのだ、と思った。生きることを諦める前に、何もかもを放り出して、無責任に逃げてしまえば良かったのだ。
そうすれば、きっと、きっと――。
あれ以上の、心からの笑みを浮かべられることもあっただろう。
「あなたのそういう弱いところが、愚かなところが、大っ嫌いでしたのよ」
きっと、第一王子を心から悼むものはほとんどいなかっただろう。公爵令嬢との婚約がなくなった第一王子など、政治的な価値が低いからだ。
あの国の王宮のものたちは、かつて小国に救われた恩も忘れて、前王妃を軽んじている。
彼の死には、きっと何の意味もなかっただろう。
マーガレットはヒューバードを思い出す。
たった一人で、草木の陰に隠れるようにして、王子だなんて思えないようなみっともない姿で、血を吐き戻していた姿を思い出す。そのあとに、マーガレットが差し出したハンカチに一筋の涙を流した姿を思い出す。
恋なんてしていなかった。けれど、情は持っていた。
おかわいそうな王子さま。一人ぼっちの王子さま。
たった一人で死んでいった、誰にも愛されない王子さま。
愚かで優しい王子さま。
「仕方がないから、わたくしが愛してあげますわ」
よくある婚約破棄亜種を書ーこぉ! と考えていたら思いのほか湿度の高いお話になってしまいました。ヘキです、ヘキ。あっるぇー??
ちょっと判りづらいですが、「王子様」と「王子さま」を使い分けています。フインキ(なぜか変換できない)で読んでください。
第一王子は愚かでしたが、マーガレットも同じくらい愚かでした。二人の間には恋も愛もありませんでしたが、きっと似たようなものが芽生えつつはありました。
ちなみにマーガレットは、魔女の力を借りて第一王子を攫おうと思えば攫えました。けれどマーガレットは、そうしなかった。マーガレットは第一王子がもしも逃げ出したいのであれば自分の意志で立場を捨てるべきだと思っていたし、この件で魔女の力を借りるのは道理が通らないと思っていたので。でもマーガレットは、第一王子がただのヒューバードになって転がり込んでくるなら彼の手を引っ張って新しい世界に連れ出すつもりでした。
なろう小説だと身分を軽んじたり婚約者を持つ王子に恋をする身分の低い女の子やらってめちゃめちゃ嫌われるので、この作品の王子と平民ヒロインもめっっっちゃ嫌われそー! と思いながらも上げちゃう。なぜならわたしのヘキなので。
【追記20250425】
活動報告を紐付けました!
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/799770/blogkey/3432783/
【追記20250425_2】
「第一王子はどうして逃げ出さなかったの?」というお話。これ活動報告にメモして終わろうと思ったのですがちょっと勿体ないので後書きに残しておきます
第一王子は別に、自分が王子だから責任感だとかで逃げ出さなかったわけではありません。第一王子はとっくに、王宮にも貴族たちにも国にも愛想を尽かしていました。自分の身分なんてどうでも良かった
第一王子が死ぬことを選んだのは、マーガレットに恋をしたからです。マーガレットに恋をして、生まれて初めて幸せだったからです。幸せなまま死んでいきたかったからです
第一王子はマーガレットに恋をしました。でも第一王子は自分が嫌いだったし自分にも愛想を尽かしていたので、マーガレットが自分を好いてくれるとはどうしても思えなかったし、もしも結ばれたってそのあとに幸せになれる未来が思い描けませんでした
マーガレットに恋をしたところで、第一王子は一人で勝手に幸せになってしまって、第一王子の人生はそこが最高到達点になってしまいました。そして第一王子にはその先の自分の幸せな未来を思い描くことができなかったので、そこで第一王子の人生は終わってしまいました。人生で最高の幸せを味わった第一王子にとってこれ以上は生きている意味がなかったので、第一王子は幸せなまま死ぬことを選びました。第一王子は本当に、愚かな男でした
と、いう第一王子の事情があったりします。すれ違ってるー!! マーガレットは一発くらい殴っていい