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84 ザッバーグ国④

砂にうずもれた寺院の奥に魔物がいた。

人型をした砂の魔物だ。


「俺がせっせと生みだした魔物を倒し続けていたのはお前らか、こちとら幹部からノルマ課せられているんだぞ」

「魔王軍の手の者か・・・」

ヤヒスがつぶやく。


「そうだ、サンドマンさ」

魔物が名乗った。


「今までの話をまとめるとアンタが魔物を放ってたみたいね、やめろってもやめないでしょ?じゃあ倒されなさい」

ヴィーシャがタンカを切る。


「やれるものなら」

魔物がそう言い終わらないうちにミードリが火炎魔法を放った、そこいら中の砂が舞い上がる。

魔物は平気な顔をしている。

「砂の上で火を焚いて食物を売る人間をそこの国で見たことが無いのか?効きはしないよ」


続いてヴィーシャが斬撃をいくつか叩き込むが、身体が細粒になり刃がすり抜けてしまう。

「砂が風に舞い何物にもとらわれず形を変えるのを今まで散々見てきたのではないかね」


「コイツ・・・魔法も物理も効かない!!」


それでも斬撃を止めないヴィーシャをフは形を変えて砂で取り込んだ。

「ヴィーシャ!!」

ヤヒスが叫ぶと同時に、パムが水筒の水をサンドマンに振りまいた


「私は水を浴びると固まってしまうからやめてくれ、と、言うとでも?」

ファチはなんと言うこともないと言う動きでヴィーシャを締め上げる。

全員の表情が硬くなる中でヤヒスは魔石を取り出して剣に押し付けた。


「結合!ロックヘッドシャーク!!」


ヤヒスの剣が大きく膨らみギラリと光を反射した。


「妙なスキルを使うな、なんだそれは」

魔物は怪訝な顔をする。


「シャーク!渦潮!」

ヤヒスがそう叫ぶと剣先から大量の水しぶきが飛び出し、魔物に降りかかる。


「何かと思えばまた、水での攻撃かね?無駄だ」

サンドマンはそう言ったあとに膝をついた。


「な、なんだ、身体がおかしい!!維持できない、意識が遠のく!!貴様何をやった!!」

「この剣にはロックヘッドシャークの特性が乗っているんだよ、さっきのは海水を放出したのさ」

「海水!?なんだと!?そんなことをされれば・・・私には毒・・なぜわかった!!」

「塩は土をダメにする、農家の常識さ、砂浜の砂ではない砂漠の砂であるアンタには効くと思ってね」


ヴィーシャが砂から這い出てくる。

「アンタたちの目的を言いなさい!!こんなことを組織だってやっているの!?」

「・・・フン、俺は多くいる中級の魔物の一人にすぎん、急いだほうがいいぞ」


サンドマンはそう言うと崩れ落ち、ただの砂になった。


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