81 ザッバーグ国①
ワーウルフを捕らえたヤヒスたちは、冒険者ギルドに顔を出していた。
「ワーウルフの捕獲おつかれさまでした」
受付嬢はそう言って報酬を渡してきた。
次のクエストをさがそうと掲示板を見ていたところに、声がかかった。
「おい、ヤヒス、ワーウルフ疑惑でとっつかまったらしいな、で、ワーウルフも捕らえたとか聞いたぜ、面白れぇことになってたんだな」
「イエール~~大変だったんだよ、しつこく疑われるし留置所には入れられるし・・・」
「がははは、さすがに俺でも留置所は入ったことねぇな、居心地はどうだったい?」
「最悪さ、かび臭いしじめじめしているし、野宿の方がましさ」
「アイツら妙に仲いいわよね」
ヴィーシャが二人を見て言った。
「それは私もそう思います」
ミードリが同意してうなづく。
「男の友情って言うのかな」
パムも思うところがあるようだ。
そんな会話をよそに、ヤヒス達は話を進めている。
「行ったことが無い場所?」
イエールが質問に答えてくる。
「そうだよ、まだ行ったことの無い地域のクエスト!」
「ふぅ~ん?でもお前ら大概行ってるだろ・・・おっ!そうだ、ザッバーグ国へ向けてのクエストがあったぜ」
「ザッバーグ国?」
「北西に長く行ったところに砂漠が広がっててよ、そこにある国なんだ、強い軍隊を持った国でよ、この国も友好関係を結んでいるんだ、とはいえ遠いから頻繁にやり取りは無いけどな」
「それでどんなクエストなんだい?」
「うん、どうも魔物の活動が活発になったらしくてな、冒険者をよこしてしばらく滞在して欲しいそうだ」
「ふーん面白そうだね、それにしてみるかな」
「おう、がんばれよ!」
そう言ってイエールはギルドを出て行った。
「面白そうなクエストがあるって?」
ヴィーシャが声をかけてくる。
「うん、そうなんだ、ザッバーグ国で冒険者を募集しているらしいんだ」
「へぇ、知らない国だわ」
そう言ってヴィーシャは掲示板の紙を眺めている。
「ザッバーグ・・・ザッバーグ・・・あ、これかしら、ええと、ザッバーグ国で魔物の動きが活発に付き、友好の証としても、冒険者の派遣を要請する」
「これね!」
ヴィーシャは壁からクエスト用紙を剥がして受付に持って行った。
「はい、クエストですね、あら、ザッバーグ国のクエスト、ありがたいです、誰もやりたがる人がいなくて・・・国同士の繋がりにも関係するので困っていたところなんですよ」
受付嬢はそう言うと用紙を渡してきた。
「じゃあさっそく」
ヴィーシャがそう言うと、ヤヒスがその言葉にかぶせるように言った。
「明日から行くんだろ?」




