表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/167

8 風呂

パーティーハウスには寝室が5部屋あった。

ツインタイプの主寝室と、シングルタイプの部屋が4室ある。


「個室で寝られるのは久しぶり、ありがたい」パムが部屋を見て言った。

「村では藁のベッドだったのですごくうれしいです」

「苦労されていたんですね」とミードリはヤヒスに話し掛ける。


「本当に感謝しているわ、宿代を抜けばミドルアントの討伐で貯金をする余裕が出来るわ」

ヴィーシャはヤヒスに話し掛ける。


「お風呂あるの、嬉しい」パムが嬉しそうに言った。

「そうよね、これで毎日お風呂に入れる!」

ヴィーシャはそう言って腕を叩いた。


一番風呂はヤヒスが入ることになった、

(これが風呂か、身体が溶けて行くみたいだ、村では水浴びか身体を拭くだけだったからな)

そう思いながらサボンで身体を洗い、風呂を出た。


「お風呂でたよ、次は誰が入るの」

「私の番です、棒倒しで私の方に倒れたので」

ミードリは嬉しそうに笑うと。

風呂に入って行った。


次はパムの番で、最後はヴィーシャになった。

「リーダーの私が最後なんて納得いかないわ」

それでも嬉しそうに風呂に入って行く。


夕飯は「いつもの店」ではなく、少し高級な店に入った。

「このホーンポークの焼いたの美味しいです」ミードリは嬉しそうに食べている」

「サーモンもおいしわ、隠し味が効いているみたい」ヴィーシャは丁寧に食べながら話す。


ヤヒスは「キノコとハーブのパスタ」を選んだ。

村では良くキノコを食べていたので好物だからである。

全員満足げな様子で帰路についた。


「帰宅した、パーティーホームに」

パムはほよほよした様子で、ホームが出来たことを喜んでいるようだ。

夜は全員でカードゲームをして遊んだ、初めてゲームをするヤヒスが負けてしまった。


「初めてだから当然よ、なんども繰り返せば勝てるようになるわ」

ヴィーシャは明るい顔で言った。


その後、今日はお開きとなり全員が自分の寝室で眠りについた。

(あの人たちとパーティーが組めたのは幸運だな、みんないい人だし)

ヤヒスはそう思いながら眠りに落ちた。


翌朝、ヤビスはいつものように6時に目覚めるとリビングに降りてきた。

まだだれも起きていない。

トイレに行き、洗面をすますとやることが無くなったため、昨夜遊んだカードゲームの組み合わせや、上手なカードの出し方を研究する。


しばらくしてミードリが階段を降りてきた。

「おはようございます」ヤビスは朝の挨拶をする。

「おはようございます」返事が返ってきた。


次にパムが起きてきて、最後はヴィーシャだ。

「朝は弱いのよね」

彼女は薄目を開けて洗面所に入って行く。


全員が朝の支度を整えると朝食をとるために「いつもの店」に向かった。

朝は少し混んでいたが、席は空いていたのでパンに野菜とチーズをはさんだもの、を全員分注文するとすぐにテーブルに運ばれてきた。


「これはね、サンドって言う食べ物なの」ヴィーシャがヤビスに説明をする。

「サンドは村でも食べていたよ、何しろ素材を育てていたからね」

ヤヒスはにこにこしながら言う


「あら、私たちが支えられていたことになりますね」ミードリは笑顔でそう言う。


そして新たな1日がはじまる。

ヤビスは良い日の予感がしていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ