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60 ドルガン王国からの帰路

ヤヒス達はロックコッカーを中心にクエストをこなし、戦闘に対するウデをめきめきと上げて言った。

そうして二週間は過ぎ、王都ヴィリソバーレへ帰る日がやってきた。


冒険者ギルドに魔石を出して、最後のクエストを終了したところにバルドルドがやってきた。


「おう、ヤヒス景気はどうだい?」

「おかげさまですごく調子が良かったよ、それにコレもすごく助かった、ありがとう」

ヤヒスは首にかけている金属の板を見せた。

「なぁに見込みのある冒険者を後押しするのも先輩の役目だからな、はははは」

「そんでいつまでいるんだい?」

「この後すぐ出立するよ」

「・・・そうか、おしいな、一回くらい酒飲みたかったな」


「じゃあ今度はヴィリソバーレに来てヤヒスダンジョンに潜ってよ!」

「おっいいねぇ!」

「ま、今回はここでお別れだな、イエールによろしく言っといてくれよ」

「うん!」


バルドルドが右手を差し出してきたのでヤヒスも右手を出し、握手を交わして別れた。


「あのバルドルドと言う方はとても良い方でしたね」

ミードリが嬉しそうに声を出した。

「見た目がイカツいから怖いけど、いろいろ気が付くヤツだったわね、ヤヒスがイエールと仲良くしてて助かったわ」

ヴィーシャはそう言いながら街路を歩いて行く。


やがて城門にたどり着き、街道に出て歩いて行く。

街道はやはり交易の荷馬車で賑わっている。

その日は街道から奥まったところにある丘で野宿をし、翌日また街道を歩き出した。


「あーお風呂入りたい・・・」ヴィーシャがけだるそうにこぼしている。

「そうだね、パーティーホームも長いこと空けることになったし、その名の通りもう家だもんな」

ヤヒスがうなづきつつ返事を変返す。


遠くに見えていた王都ヴィリソバーレがもう目の前に迫り、全員急ぎ足になる。

城門をくぐり街路を抜けて、外周にあるパーティーホームに戻ってきた。


「「「「ただいまー!!」」」」


全員揃って帰宅の挨拶をする。

パムはソファーめがけて飛び込んだ

ヴィーシャはそれを見て自分が先だと文句を言っている。

ヤヒスはダイニングテーブルの椅子に座り、テーブルに顔を突っ伏した。


ミードリが向かいに座り、ねぎらいの言葉をかけてくる。


ヤヒスは突っ伏したまま右手を上げてこう言った。

「今日はちょっと高い店行って食べて飲んでしたいのですがよろしいでしょうか!」


全員が賛成の声をあげて笑いが部屋にこだました。


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