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43 闘技大会③

他のパーティーの試合が終わり、ヤヒス達のパーティー「黄昏」の出番がやってきた。

相手のパーティーはワーウルフ姿のヤヒスに驚いている。

その内試合が始まり、1試合目と同じくヤヒスのスタンと、ミードリの火炎魔法ですぐさま決着がついた。


会場内では賭けに負けた者たちがヤジを飛ばしたり文句をたれたりしている。

控室に戻ったヤヒスたちは椅子に座り水を飲んだりしてくつろいでいる。

「楽勝じゃない、次もこのパターンで行くわよ!」

ヴィーシャが腕を上げた。


「剥離!」ヤヒスはワーウルフの状態を解除した。

「どうしたんですか?疲れでも?」

ミードリがヤヒスに問う。


「や、少し疲れているけど、次の試合ではやってみたいことがあるんだ」

「ふーん、あなたがそう言うのなら大丈夫でしょ、でも次は決勝戦よ」

「うん、駄目そうならまたワーウルフになるよ」

外から歓声が上がってしばらくするとヤヒス達一行は呼び出され、リングの上に立った。


「相手は良い装備をしている」パムがそう言うと。

ヴィーシャが答える。

「決勝まで残るだけのことはあるようね。


しばらくして審判が決勝戦の宣言を告げ、会場が大いに沸いた。

「では、はじめ!」

審判の号令と共に相手パーティーは剣を抜き補助場法をかけている。


そんな中素手のヤヒスが前に歩み出る。

相手のパーティーは困惑の表情を浮かべた。

次の瞬間ヤヒスが叫んだ


「剥離!」

そのとたん相手チームの防具や剣が一斉にバラバラになり、全裸状態になったぽかんとしていた相手だったが、5人の内二人の女子が、胸と股間を隠して座り込んでいる男性も前を隠している。


「黄昏の勝利!」審判が高らかに宣言した。

「な、何でだよ、全裸にはなったが判定魔方陣が・・・」

しかし気付くと判定魔方陣は全員分消失していた。


「今の判定、黄昏の人員が何がしかのスキルを発動した、相手方の瞬間、判定魔方陣の消失を確認しました、判定版にもこの通り全ての消失が記されています、よって、パーティー黄昏の優勝とする!」

会場は大いに沸いた、何かわけのわからないスキルで連続して瞬時に決着がついたからである、それも無名のパーティーが。


「なるほど、剥離は判定魔方陣にも作用したんですね」

ミードリが眼鏡を上げる。

「うん、他にも補助スキルも剥離できたのを確認したよ」


そのまま表彰式に入り、Dランクパーティー昇格の宣言と、小さなトロフィーを受け取るとリングの外に出た。

大勢の人が声をかけてくる。


人混みをやっと抜けて路地に入るとイエールがニヤニヤしながら立っていた。

「ヤヒス!お前を信じて正解だった!賭けで大儲けだありがとよ!」

そう言って肩を組んでくる。

嬉しい瞬間だ。

イエールはそのまま大喜びで去っていき、ヤヒス達はパーティーホームに向かって歩いて行った。

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