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37 遠征の相談

リトルベルゼブブを討伐したのでギルドで報告しようとしていたヤヒスだったが、ヴィーシャに止められた。

「お金はそれなりにあるし、リトルベルゼブブの魔石も、今回のような場合に備えて所持していた方が良いと思うの」

「確かに今回も魔石の結合で難を逃れたね」パムは魔石を保持することに賛成なようだ。

「そうしてくれるとありがたいよ、今回は危なかったもんね」

ヤヒスはメイスを叩きながら笑う。


「それにしてもミドルトードの魔石とは驚きました、レベル的にはリトルベルゼブブの方が格上なのに」

ミードリ疑問を投げかけてきた。

「それは多分相性ね、強い弱いだけでは決定的な差にならない、カエルは蠅を食べるわ、その性質が大きく影響したのではないかしら」


ヴィーシャの言葉に全員がうなづいている。


そう言ったわけで討伐の報告からリトルベルゼブブは外された。


「ふぅ、一度王都に帰るかい、ボスも討伐したし」

ヤヒスはベンチでパンを食べながら言う。

「そうね、一度パーティーホームに戻って、別の遠征先を検討した方が良いわね」

ヴィーシャがそれに賛成してくる。


四人は王都まで二日の道のりを歩き、パーティーホームに戻ってきた。

「長くいなかったわけでもないのに、懐かしい感じがしますね」

ミードリの言葉にそれぞれ同意の言葉を返す。


風呂を沸かし、食事の支度をする、全員で食卓を囲み、全て食べ終わった後で遠征の相談に入る。

「トヨハの町で他の冒険者から聞いたんだけど、暖かくなってきたから、北の方で冒険者キャンプが出来ているんだって」

ヤヒスが地図の北の方を指し示しながら話す。


「冒険者キャンプとは」

パムがヤヒスに聞く。

「近くに町が無くて、魔物が発生しているところに人が集まって小さな都市みたいになるんだよ、貸しテントや風呂屋、小さな市場や食堂もあるんだって」

「へぇ、そんなのがあるんだ、面白そうね、ここからどのくらいかかるの」

ヴィーシャの発言にヤヒスが答える。

「徒歩で三日かな」


「それくらいならちょうどいいですね」

ミードリも賛成のようだ。


「しばらく休養したら冒険者キャンプに出発ね」

ヴィーシャが話をまとめた。

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