24 式典
ヤヒス達はパーティーハウスでお茶を飲んでいた。
「そろそろ遠出してクエストをこなす必要があるわね」
ヴィーシャはお菓子をつまみながら壁の方を見ている。
「どれくらい遠出することになるんだ」
ヤヒスが聞く。
「だいたい一日ね、一泊することになるわね、野宿よ」
「この心地よいハウスに馴染んだから野宿はつらい」
パムは不服そうに見える。
「日帰りできるダンジョンもあるのですが、私達にはまだ厳しいので」
ミードリはため息をつく。
「ところでヤヒスの結合スキルだけどどうやって身に付けたの」
ヴィーシャが聞いてくる。
「生まれつきなんだよ、まれに国の役人が村の視察に来るんだけど、その時にスキル保持者かどうか調べて行くんだ」
「なるほど、それと剥離はどうしたの」
ヤヒスは下水道掃除の時に女神像を修復し、その恩恵で剥離を得たのではないかと語った。
「そっか、後天的スキルなのね、女神の恩恵かぁ・・・たまに聞くけどこの目で見たのは初めてよ、正しい行いはしておくものね、冒険者は荒くれ者が多いからヤヒスみたいなことはまれだと思うけど」
「みんなのスキルはどうなっているんだ」
とヤヒスは問いかける。
「私は先天性スキルよ」
とヴィーシャ。
「私は学園で魔法を身に付けました」
ミードリは魔法学園の出なようだ。
「私は先天性、その後で少し学校に通った」
パムは静かに言った。
「うーん、じゃあ冒険者って誰でもなれるものではないの」
ヤヒスが疑問をぶつける。
「そうでもないわ、荷物持ちを望むパーティーは多いし、スキルが無くても十分強い人もいるわ、そう言う人達は戦闘経験を経てスキルを獲得することも少なくないの」
「そうか、やってみなければわからないこともあるんだ」
「そうです、可能性があるんですどの人も冒険者として一人前になれる可能性が」
ミードリ真面目な顔で言った。
「あっそうだ、ヤヒスにギルドから手紙が来てたわよ」
ヴィーシャが封筒をテーブルに置く。
ヤヒスはそれを丁寧に開き中身を読んだ
「一週間後にヤヒスダンジョンの解放式典があるから主賓として来いって・・・」
「主賓!?国から招かれているって言うこと?!」
ヴィーシャは大声を出す
「ダンジョン発見の功労者ですから当然ですよ」
ミードリは当然のことと言った表情だ。
「どのダンジョンでも発見者は国に招かれる」
パムも落ち着いている。
「あ、あの・・・おれはどうしたら」
うろたえているヤヒスを三人は不安そうに見つめていた。




