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206 ドラゴン対ドラゴン①

「まーた勇者パーティークエストがとどいたわよ」


ヴィーシャは手紙を開けて中身を読んでいった。

「大森林の外れにグリーンドラゴンが出没している、これを討伐せよ、相変わらず無味乾燥な内容ね」


「グリーンだかなんだか知らぬが、ヤヒスの剥離でウロコを剥がせばよゆうであろう」

リャヒがそう言ったところにフィスが言葉をはさんできた。

「グリーンドラゴンは下位のドラゴンだがな、厄介なことにスキル反射を使うのだ」


「つまり俺の剥離は通じないってこと?」

「そうだマスターそう言うことだから今度ばかりはワシが本体になる時だわな」

「大丈夫なの?」

「さっきも言ったがグリーンドラゴンは下位のドラゴンでな、ワシが負けることはまずない、ただ泥臭い戦いになるがなぁ」

「まごまごしていて被害者が増えたら国から文句を言われるわ、早く行きましょう」


そうして大森林の外れに到着した彼らは、ドラゴンを探して歩いていた。


「探して見ると出てこないものですね・・・」

ミードリは森林の中を見つめながら歩いている。


「しっかたないのう・・・みんな離れておれ、元の姿に戻る」

フィスはそう言って宙返りをすると蒸気が発生したかと思うとレッドドラゴンが出現していた。

しばらく周りを見回していたフィスだったが、突然咆哮をあげて背伸びをした。


「ううっうるさいぞ!!」

リャヒは目を丸くしている。


しばらくすると森の奥から別の咆哮が聞こえ、グリーンドラゴンが姿を現した。

そのドラゴンはフィスよりも2まわりほど小さく見える。

彼女が喉を鳴らして羽をバサバサとひろげると、グリーンドラゴンはこちらに向かってきた。


「挑発のようなポーズでしょうね」

ミードリは遠目からみてそう言った。

グリーンドラゴンが炎を吐くと、フィスは正面からそれを受けた。


フィスのウロコは所々焦げているが、これは人間でいう所のかすり傷程度だろう。

それを受けたフィスは走りながらグリーンドラゴンに向かって行った。


「炎を吐かないのかな」

パムは不思議そうな顔をしている。


そしてフィスは勢いをつけて飛び蹴りをかまし、華麗に着地し、グリーンドラゴンは大森林を転がってダウンしたが、やがてまた起き上がってきた。

そこをみたフィスはまたは走り寄り、相手は炎をはいた、フィスはもろに炎を浴びながら、相手の口に抜き手を叩き込んだ。


口の中は無防備であり、また、逆流した炎が内臓をただれさせ、グリーンドラゴンは大きな咆哮をあげた。



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