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195スキル反射

大森林の中に入って行った黄昏パーティーは顔に魔石眼鏡をはめている。

「なんじゃこれは、こんな子供の工作みたいなのが役に立つのかの」

フィスは文句を言っている。


「・・・これね、実証試験とかをやっていない、要は効果が確認できていないから多分効果があると思う程度だって、マサカツが言っていたよ」

ヤヒスはミードリに話し掛ける。

「そうなんですか・・・」


「ま、まあポーションもあるし、目を合わせないように戦えばいいだろう」

リャヒが眼鏡のズレをなおしている。


「とか言っているうちに出たわよ・・・4体かしら、スピードでかく乱して後ろに回り込むのよ!」

全員素早く動き回るので魔法は使えないため後衛はコカトリスを見ないようにすることで精いっぱいである。


ミードリが魔法を撃つ隙をうかがっていると、後ろで物音がした、反射的に振り向くとコカトリスが待ち構えており、目が合ってしまった。


「あっ!目が合ってしまいました!」

そう叫ぶと同時にコカトリス自体が石となり、すぐに塵となって消えた。


「どういうこと!?」

ヴィーシャが叫ぶとミードリが言った。

「この魔石眼鏡は使えます、自分が石化しないどころかコカトリスを石化させます!」

「そうか!スキル反射!」

ヤヒスは状況を理解したようだ。


「なるほどそう言うことか、そうなると戦い方がまるで逆!楽勝のたたかいだぞ!」

フィスはわざとコカトリスと目を合わせ、相手を石化させている。


他の者もあえて正面を取り、魔物を石化させる。

コカトリスは相手の目を見る習性があるため、この状態にまるで対処できていない。


「ははははは!!我を見ろーーー!!」

リャヒは眼鏡の耳元に手を添えてコカトリスを追いつめている。


「ふぅ・・・もう出てこなくなったわね、このくらいかしら、ヤヒス、魔石の数は?」

「48個これだけあれば十分だろうね」


黄昏パーティーはチヌックで王都までもどり、パーティーホームのドアを開けた。

「やあ、おかえり」

マサカツはダイニングテーブルで本を読んでいる。


「魔石眼鏡は大成功だったよ、スキル反射するからコカトリスの方が石になったよ」

ヤヒスが眼鏡を渡して喜んでいる。


「これも、ドルガン王国の件もそうだけどあなた発明で生活していけるんじゃないの?」

ヴィーシャはマサカツに言った。


「それは僕の望むところではないよ、道具を作っても君たちだけに使用してもらう」

マサカツがそう言うとリャヒが驚いた声を出す。

「なに?どうしてだ、世の中がもっと便利になるぞ?」


「そこなんだよね、文明の急速な発展はひずみを生むんだ、例えば貧富の差、国家間で言えばドルガンが最も有利になるね、そうなると均衡が破られて最悪の場合戦争になるよ」

マサカツは本を閉じて真剣な目で言った。


「一応僕は神なんでね」

マサカツは笑顔で言った。



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