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194 魔石眼鏡

「うん?あらー・・・また国からの討伐依頼が来ているよ」

ヤヒスは手紙の封を開けて中身を読んだ。


「大森林の街道付近にコカトリスが繁殖しているため、これを討伐せよ・・・」

それを聞いていたヴィーシャが声をあげた。


「うえぇっ・・・石化してくる魔物じゃない、ポーションが大量に必要になるわよ」

「それはどうやって石化するんだい?」

マサカツが質問する。


「目が合うと石化するのよ」

ヴィーシャは目の下を指でトントンとつついた。


「ふうん・・・日本でのコカトリスとゴーゴンが合わさった感じか・・・」

マサカツは何かぶつぶつと言っている。


「こう言うやりにくい討伐ばかり回されてくるのが勇者パーティーなんだな」

フィスは気に入らないと言う表情をしている。


「ミードリ、スキル反射の属性がある魔物はどんなものがいますか?」

マサカツが質問する。

「え、ええそうですね・・・マジックミラー、ジェルフロッグ・・・」

ミードリは何体か魔物の種類をあげた。


「その中で一番弱い、ええと出店で魔石を売っている程度の魔物はいますか?」

「ジェルフロッグが一番下位で、出店でも買えると思います」

「よし、買ってきます」

そう言うとマサカツは外に出て行った。


「マサカツも即断即決なところがあるね」

パムがソファーに横になってつぶやく。


そのあとマサカツは何がしか買い込んできたようでホームの庭で作業をしている。


気になったヤヒスはその様子のをぞいてみた。

なにか緑色の筒とガリガリと音を立てる魔道具か何かで魔石を削って作業をしている。


「そのガリガリやってるのは魔道具かい?」

ヤヒスが聞くとマサカツが答える。

「うん、そうだよ、僕が作った研磨する魔道具さ」

しばらく見ているとマサカツが作業を止めた。


「じゃーん、ませきめがねぇ~~」

ヤヒスがどう言うものなのかマサカツに聞く。


「これはタケ、東方の植物で自由自在に活用できるんだ、それをU字形にまげてこう、耳と鼻で固定する、それでここにはジェルフロッグの魔石がはめ込まれている、魔石は透明だから視界も確保できるよ」


「つまり、どう言うこと?」

ヤヒスは良くわからないと言った顔をしている。


「何でもコカトリスは目と目が合うと石化するんだろう、この道具は目の部位にスキル反射の魔石をはめてある、つまりコカトリスの石化は反射する」


「なにそれすごい!?」

ヤヒスが声をあげる。


「でもまぁ実証試験が出来ていないから・・・いや、万が一のためにポーションも持って行くのをおすすめするよ」


マサカツはそう言って魔石眼鏡を外した。



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