表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/182

18 ミドルマンティス

パーティーハウスに戻ったヤヒスはパーティーメンバーに「剥離ハクリ」スキルのことを話して聞かせた。


「確かに書物では乖離カイリスキルのことは出ていましたが、まさかヤヒスさんに出現するとは」

ミードリは眼鏡をなおしてそう言う。


「要するに物をはがせるんでしょ?面白いスキルね」ヴィーシャが面白そうにしている。

「何に使えるかって言ったら答えられないけど・・・」

「いろいろ試せばわかってくると思う」パムは落ち着いた様子で声をかけてくる。


(そうだなぁ、時間がかかるかもなぁ)

ヤヒスはそう思った。


「さて今日はミドルマンティスの討伐のクエストよ、コイツはミドルアントよりちょっと手ごわいから注意してね」

ヴィーシャは剣をぽんぽんと叩いて言った。


街から出て草原地帯に出ると一体のミドルマンティスが目に入った。

「あちらもこっちに気付いた、注意して」パムはそう言うと補助魔法をかけた。


ミードリが火炎魔法をミドルマンティスに放つ。

「ミドルアントよりも効いてるわ、チャンスね」ヴィーシャは駆け出してミドルマンティスの頭を斬って落とした。


「いつもの連携で大丈夫そうだわ、他にも探しましょう」

ヴィーシャの号令でみんな動き出した。


その日は8体のミドルマンティスを倒すことが出来た。


「上出来よ、私たちもそろそろ駆け出し冒険者を脱する頃かしらね」

ヴィーシャは上機嫌である。

「ゴールドも溜まったんだろ、剣を新しく買ったらどうなんだ」

ヤビスが声をかける。


「あなたまだわかってないのね、この剣の性能は中級クラスレベルの冒険者が持つ物に匹敵するわ、それにせっかくあなたがスキル付与してくれた剣だから愛着があるのよ」


「そう、あなたがいなければ私たちはミドルマンティスも狩れずに、安宿で寝泊まりしていた、感謝しているよ」

パムが頭をさげた。


「さぁとりあえずお風呂ね、パーティーホームに帰るわよ」

一行は街路を進んでいく。


帰り着くとヤヒスは食事の支度にとりかかる。

その間に他の面々は風呂に入っている。


(この生活にもなじんで来たけど、戦闘に参加できないのはいまいちうしろめたいなぁ、でもまぁこうして食事を出したり、荷物持ちしたりするのは案外好きなんだよな)

ヤヒスはそのようなことを思いながら夕食を作っていった。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ